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THINK MONEY

投資の歴史から未来を予想したり、心得や運用方法を学び、より長期的に安全な資産運用ができるよう、10年後も使える投資の考え方

『出資しているのは私たち国民』世界最大の年金基金・GPIFの資産運用プランを知る

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、私たちの公的年金の積立金を運用する巨大な機関投資家です。年金というと、毎月支払う保険料や将来受け取る給付額だけに目が向きがちですが、その裏側では長期の運用方針に基づいて、国内外の債券・株式へ分散投資が行われています。

世界分散投資を考えるための参考チャート

GPIFの運用そのものを表すチャートではありませんが、長期分散投資の参考として全世界株式ETFを表示しています。年金運用でも個人投資でも、短期の値動きではなく、資産配分と長期継続が重要になります。

最新チャート全世界株式ETF

現在の相場を確認できる自動更新チャートです。本文の分析は執筆当時の市場環境に基づくため、最新チャートとあわせてご確認ください。

GPIFは年金積立金を長期で運用している

GPIFが運用している資金は、短期売買で利益を狙うための資金ではありません。将来の年金給付を支えるために、非常に長い時間軸で運用されています。したがって、1年ごとの損益だけを見て評価するのではなく、長期でどのようなリスクを取り、どのように分散しているかを見る必要があります。

年金積立金は、国内債券だけで安全に運用すればよいというものではありません。日本の金利が長く低かった時代には、国内債券だけでは十分な利回りを得にくくなりました。そのため、国内株式、外国株式、外国債券を組み合わせ、リスクを分散しながら期待リターンを確保する考え方が重要になりました。

4資産分散の考え方

GPIFの基本は、国内債券、外国債券、国内株式、外国株式の4資産です。国内債券は価格変動が比較的小さく、円建てで安定性があります。外国債券は為替リスクがありますが、日本より高い金利環境を取り込める場合があります。

国内株式は日本企業の成長を取り込む資産であり、外国株式は世界経済の成長を取り込む資産です。株式は短期的な変動が大きい一方、長期では債券より高いリターンを期待しやすい資産です。

個人投資家が学ぶべきこと

GPIFの運用から個人投資家が学ぶべきことは、銘柄選びの細かい技術ではありません。重要なのは、資産配分を決め、長期で保有し、短期の相場変動に振り回されすぎないことです。

GPIFほどの巨大な資金でも、特定の銘柄や一つの国に集中するのではなく、複数の資産へ分散しています。個人投資家も、国内株式だけ、円預金だけ、米国株だけに偏るのではなく、目的に応じて資産を分けることが大切です。

年金運用は、私たち国民の将来に関わるものです。同時に、長期投資の基本を学ぶうえで非常に良い実例でもあります。短期の相場予想よりも、どの資産にどれだけ配分し、どれだけ長く続けられるかが、資産形成では重要になります。

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