ウォール街に伝わる株式投資の基本を教えてくれる名言・格言集
世界の株式市場の中心とも言えるウォール街。
そのウォール街に伝わる、株式投資の基本を教えてくれる名言・格言が数多く残されています。
賢明なる偉大な投資家たちも、この名言や格言を肝に銘じることで、多大な成功を収めている人も少なくないはずです。
ウォール街に伝わる投資家に関する名言集
卵を割らずにオムレツは作れない
物事には順番がある。
まず卵を割らなければオムレツは作れない。
同じように、株を買わなければ、株で儲けることはできない。
株で儲けようと思ったら、株を買うしかない、ということになる。
安全第一では利殖家にはなれない
安全第一で行くなら貯金や債券への投資ということになるが、それだけでは財産を大きく増やすことは難しい。
やはり株式や不動産など、大きな値上がりが期待できるものへの投資が、財産を増やすためには欠かせない。
資産を大きく増やすためには、ある程度リスクに挑戦する積極性も必要なのだ。
冒険をしなければ、何も得られない
失敗を恐れて、冒険を避け続けていると、大きなことを成し遂げることはできない。
人間は失敗することによって何かを学び、大きく成長するのだ。
無から有は生まれない
無から生まれるのは無ばかり、という意味。
お金を増やそうと思ったら、元手となるお金を作らなければいけない。
株で儲けようと思ったら、株式投資を始めなければいけない。
真の投資家は将来を予知し、それが起こる前に行動する
賢い投資家は、将来どんなことが起こるか、それが株価にどんな影響を与えるかを予想し、それが起こる前に投資行動を起こす。
賢くない投資家は、株価が大きく動いた後に慌てて行動を起こして失敗する。
マスコミで好材料が報道された頃には、その好材料は株価に織り込まれていることが多く、そこから慌てて株式投資を始めたのでは遅すぎる。
相場の上手な人は、常にキャッシュポジションを多めに持っている
キャッシュポジションとは投資資金のうち現金で保有する割合のこと。
投資上手な人は、チャンスに備えて現金を多めに残している。
これに対して、相場下手な人は、投資資金の大半を早い段階で使って投資しているため、絶好の買い場がやってきても、そのチャンスを活かすことができない。
ブルもベアも儲けられるが、ホッグはダメだ。
ブルは時々儲ける。ベアも時々儲ける。しかし、ホッグでは儲けられない。
ブル=牛(買い方)、ベア=熊(売り方)、どちらも株で儲けることができるが、ホッグ=豚(欲張り)は儲からない。
常に相場にいなければならないと考える者は、決して金儲けできない
相場には誰がやっても儲かる確率の高い時もあれば、どんなにプロが一生懸命運用しても損する時がある。
誰がやっても儲かる時とは、上昇相場を山に例えるなら1〜3合目(景気回復に伴って株価が上昇に転じた時)に買い、7〜8合目(好景気で株価が高値圏にある時)で利食い、いつ暴落がやってくるかわからない9〜10合目(天井圏)には手を出さないことである。
誰がやっても儲かる確率の高い時に積極的に投資を行い、誰がやっても損をする確率が高い時には、持ち株を全て売却して市場から去って、相場を休むというのが最も賢明な投資法である。
常に相場(市場)にいたのでは、そういう賢明な選択ができず、投資に失敗する可能性が大きい。
人間の一生には投機をしてはならない時が二度ある。
投機をする余裕のない時と余裕のある時がそれだ
どんな時にも投機をしてはならないという意味。
投機とはコインの裏表を予想するように、予測不可能なことにお金を賭ける行為である。
投資とはある程度、勉強すれば、予想が的中する可能性が高まるものに、値上がりなどを期待して資金を投入することを言う。
株式投資には投資と投機の両面がある。
景気回復に伴ってスタートする上昇相場の初期に株式を買えば、儲かる確率が高くなるため投資と言える。
しかし、上昇相場の末期に株式を買えば、失敗する確率が非常に高いため、投機と言える。
月曜日に目一杯の株を買い、火曜日に大成金の仲間入り、水曜日に大邸宅を買い求め、木曜日に自動車を走らせて意気高ぶり、金曜日に芝居見物華やかに、土曜日に救貧院のご厄介
株式投資に打ち込む人の生涯を1週間に短縮し、表現したら、このような言葉になるだろう。
相場でたまたま大儲けしても、いつ大損するかわからないのだから、図に乗って散財することなく、お金を大事に残しておくことが何より大切なことを教えている。
ベストの手腕、ベストの幸運を持て、さもなくば(市場から)退場せよ
株式投資で成功するためにはベストの手腕とベストの幸運が必要である。
それがない者は株式市場から出て行った方がよい、という意味。
ベストの手腕とは、株式投資を徹底的に研究してベストといえる知識を身につけること。
その上で、ベストの幸運(絶好の買い場)がやってくるのを辛抱強く待つこと。
それが株式投資で成功する秘訣だ。
固定概念に縛られる人は、チャンスを失う
固定概念とは、一度こうと思い込んだ見方や考え方を変えないことを言う。
相場は豹変しやすく、固定概念に縛られていると、臨機応変な対応ができず、チャンスをうまく活かすことができない。
相場はなかなか理屈通りには動かない。
そういう相場を理屈だけで判断すると間違いの元になりやすい。
賢者は考えを変えるが、愚者は決して変えない
賢者は自分が間違っていると思ったら、考え方をすぐに変えることができるが、愚者は自分が間違っていることになかなか気付かないし、気付いても、それを改めようとしない。
大衆は常に間違っている
大衆は多数意見が正しいと思い込み、みんなと同じことをして安心することがある。
しかし、株式投資では多数意見が間違っており、少数意見が正しいということがしばしばある。
このため、株式投資においては、大衆は間違うことが多いのだ。
大衆が大挙して株式市場に押し寄せてくれば、相場は天井だ。と言われるのはそのためだ。
大衆は狼狽する
大衆は予想外のことが起こると、狼狽して、パニック状態に陥ることが少なくない。
そこで冷静な判断ができなくなり、異常な行動をとって失敗するのだ。
相場が異常な高値を付けている天井で、バスに乗り遅れるなとばかりに買い出動したり、大底でたまりかねて持ち株を処分したりする。
いずれも大衆が狼狽のため、深く考えることなく取りがちな行動である。