株式投資の基本であり成功に導くために必要な売買のタイミングに関する格言・名言

株式投資の基本であり成功に導くために必要な売買のタイミングに関する格言・名言

株式投資において、利益や損失を決定的にする一番のキモとなるのは『売買のタイミング』です。

銘柄を保有している期間にどれだけ評価益が出ていても、売りのタイミングを見誤ってしまえば1円の利益にもなりません。

また、どれだけ企業分析を行っても、買いのタイミングを見誤ってしまえば、株価は下落してしまい、損失を出してしまうこともあります。

しかし、売買のタイミングというものは、株式投資をする上で最も重要であり最も難しく、それは成功をするための基本でもあります。

そこで今回は、株式投資を成功させるために必要な、売買のタイミングの基本的な考え方を身につける、偉大なる投資家たちが残した名言・格言をご紹介します。

売買のタイミングの捉え方

 

アタマとシッポは呉れてやれ

最安値で買い、最高値で売るというような欲張ったことを考えず、余裕を持った投資法を進める投資の格言。

大底で買い、天井で売ることができれば理想だが、そんな理想を叶えようとすると、売買のチャンスを見失ってしまう。

 

 

売り買いは3日待て

売りたい、買いたいと思い立ったら、すぐには実行に移さず、3日待ってもまだ同じように売りたい、買いたいと考えることができてから実行に移せば良い。

思い立った時にすぐ売買すると、後悔することがよくあるからだ。

 

 

売り買い休みの3筋道

投資には売りと買いと休むという3つの筋道がある。

この3つの筋道を上手に使い分けることが、投資で成功する秘訣だ。

相場には底値圏・安値圏である買いに適した時期、高値圏・天井圏である売りに適した時期、下げ相場の途中、見通し難の時などの休むのに適した時期がある。

それぞれの時期に合った投資をしないと、失敗する確率が高くなる。

 

 

売り早かれ、買いは遅かれ

利食いするにせよ、損切りするにせよ、売りや早めに行った方が良い。

売るタイミングが遅れると、儲け損なったり、損失が大きく膨らむ可能性があるからだ。

その反面、買う場合は慌てる必要はない。

人気が出て大きく値上がりしている銘柄も、すぐ人気がなくなり、大きく値下がりし、もっと安く買える可能性がある。

もし買えなくても、それによって儲けを損なうことはあっても損失が発生するわけではない。

 

 

持ち株は買値にこだわるな

もちガブが予想に反して大きく値下がりした時、買値にこだわっていると、買値まで戻ったら売りたいという気持ちが強くなり、なかなか損切りができない。

そんな時は買値にこだわらず、今後値上がりが期待できるかをよく考え、保有し続けるか、損切りするかを判断した方が良い。

 

 

押し目待ちに押し目なし

押し目とは、上昇過程にある銘柄が一時的に値下がりすること。

押し目を待って買おうと待ち構えていると、なぜか押し目がやってこない。

押し目買いの対象となる銘柄は人気であることが多く、そういう銘柄は買いたいと考える投資家が多いため、なかなか押し目がやってこない。

 

 

吹き値待ちに吹き値なし

買った銘柄が一時的に急騰した時の高値(吹き値)で売ろうと待ち構えていると、なかなか吹き値がやってこない。

売りたいという投資家より、買いたいという投資家が多くなった時点でないと、吹き値という現象は起きないからだ。

 

 

利食い千人力

陸尉とは利益が出ている銘柄を売って利益を確定させること。

いくら持ち株が値上がりしても、利食うまでは儲けたことにならない。

いつ値下がりに転じるかわからず、利食ってしまえば、あとは株価が暴落しても関係ない。

それだけに利食いは千人の味方を得たほどの心強さがある。

 

 

見切りは早く、利食いは遅く

買った銘柄が予想に反して値上がりせず、むしろ値下がりしているような場合には、さらに大きく値下がりする可能性があるため、さっさと見切りをつけて処分した方が良い。

しかし、予想通りに値上がりしている銘柄の利食いは急ぐ必要はない。

上昇トレンドに入っている銘柄は、その後も値上がりが期待できるからだ。

 

 

損は小さく、儲けは大きく

株式投資では儲けることもあれば損をすることもある。

予想が外れて損した場合には、早めに損切りをして損を小さくし、予想通りに値上がりしたら、すぐ利食うのではなく、さらに値上がりするのを待って、大きく儲ける事を勧める。

これが実行できれば、勝率は50%でも、トータルで利益を出すことができる。

 

 

仕掛けは処女のごとく、手仕舞いは脱兎のごとし

相場を仕掛ける時は、処女のごとく慎重に行い、手仕舞いは、逃げていく兎(ウサギ)のように素早く行った方が良いという意味。

株を買うときには、業績や財務内容、材料、現在の株価水準、全体の相場見通しを細かく調べた上で、買うかどうかを慎重に判断しなければならない。

反対に、それを売ると決めたときには、素早く実行した方が良い。

 

 

もうちょっと、と、思う心がチャンスを逃す

買う時も売る時も「あともうちょっと安く・高くなってから」と思って、売買を先送りにしていると、絶好のチャンスを逃すことが多くなる。

少しでも安く買いたい、少しでも高く売りたいという欲張る心が、決断力、実行力を鈍らせてしまうものだ。

 

 

買い上手より売り上手

株式投資で難しいのは買うことより売ること。

値下がりしたらなかなか損切りする決心がつかないし、いつどこで売ればいいのか迷うことが多い。

買い上手になるより売り上手になる方が儲かる。

引かれ玉は投げよ

引かれ玉とは、買値より値下がりして損失が発生している銘柄のこと。

損している銘柄は損を覚悟で投げよ、という意味。

投資家の心理として、損を確定したくないという気持ちが強く、買値より値下がりした銘柄は、買値まで戻るのを待って処分したいと考える傾向がある。

ところが、そういう銘柄に限って、どんどん値下がりし、待てば待つほど損失が膨らむものだ。

 

 

安値買い下がりの株数は、一、三、五の比率有効なるべし。
そして資金の半分を温存すべし

株価が大暴落して、大きく値下がりした時、どのあたりから買えばいいのかの判断は、非常に難しい。

上げ相場が完全に終わりを告げ、本格的な下げ相場に移った場合には、中途半端な安値で買うと、そこからさらに大きく値下がりする、ということになりがちだ。

大底をつけるのを待って買おうと考えていると、その前に値上がりに転じて、買えなかったということもある。

こういう時には、何回かに分けて買うのが有効な買い方である。

この辺まで値下がりしたら、そろそろ買ってもいいのではないかと思える水準から少しづつ買っていき、そこからさらに大きく値下りしたら、さらに買いを増やしていく。

それを何回かに分けて行えば、買いチャンスに買い損なうことなく、しかも平均買いコストを引き下げることができる。

この場合、投資資金を全て使い切ることなく、50%程度は常に残しておく、というのが、投資の一番のコツと言える。

これ以上値下りすることはないだろうという安値まで値下りしたので、投資資金のほとんどを投入して株式を買ったところ、それからさらに値下りした、どの銘柄も空前の安値をつけて超割安だったが、買う資金がなかった、というケースも決して少なくない。

 

 

下手なナンピンけがのもと

買った銘柄が予想に反して大きく値下りしたような場合、同じ銘柄を買い増して平均買いコストを引き下げるナンピン買いを行っても、さらにそこから大きく値下りして損失が大きく膨らむことになりがちだ。

予想が外れた銘柄は、損切りをした方がけがは少ない。

特に、上昇相場が長く続き、株価が割高になっている時には、このようなナンピン買いは避けた方が良い。

 

 

逆日歩に売りなし
逆日歩に買いなし

信用取引で、売り残が買い残を上回って株不足が発生すると、その株を調達する手数料として、株の借り手(信用取引の売り手)に逆日歩がかかる。

そこで、売り手は急いで株を買い戻そうとするため、株価は急騰する。

しかし、逆日歩が解消されると、株価は急落する。

このため、逆日歩が発生した銘柄については、新規の買いも売りも控えるべきということになる。

 

 

指値を取り消すな

指値注文を出した後、気配値などを見て、指値注文を取り消すことがある。

しかし、わずかの値段の差にこだわり過ぎた結果、売買が成立しないことがよくある。

一度出した指値注文は取り消さない方が良いことが多い。

 

 

ちょっと待て、飛びつき買いと狼狽売り

好材料が飛び出して株価が急騰している銘柄に飛び乗ったり、ちょっとした悪材料に驚いて持ち株を売ったりすることは避けた方が良い。

急騰・急落した銘柄は数日後、あるいは数カ月後には逆の動きをして、元の株価に戻ることが多い。

 

 

高値おぼえ、安値おぼえは損のもと

過去の高値を知っていると、それよりはるかに安い値段ではなかなか売る気になれない。

過去の安値を知っていると、現在の高値ではなかなか買えない。

過去の高値・安値にこだわり過ぎると、現在の株価で売買する気がなかなか起こらず、絶好の投資チャンスを逃すことになりがちだ。

 

 

天井買わず、底を売らず

株式投資の鉄則は安値で買って、高値で売ること。

ところが、一般投資家の多くが好景気の時の高値で買って、不況の時の安値で売って損をしている。

 

 

景気と相場のズレを見落とすな

景気と株式相場は、景気が回復すれば株式相場も回復し、景気が悪化すれば相場も下落する、という密接な関係にある。

しかし、景気と株価は常に一致して動くわけではない。

株価は景気の先行指標とも言われるように、一般的に6〜9ヶ月ぐらい景気よりやや先行して動く習性がある。

 

 

天災は買い向かえ

地震、大雨、洪水、土砂崩れなどの天災が発生して、その地に工場・本社を持つ会社の株が売られることがよくあるが、天災を理由に売られて安くなった株は買える。

天災による被害はいつまでも続かないし、企業の立ち直りも早いからだ。

 

 

ショック安は最大の買い場

国内外で、予想もしないような大事件・大事故が起こると、株価が大暴落することがある。

しかし、そのような予想外の大事件・大事故で大きく値下がりした株価は、どこかで下げ止まると、時間の経過とともに、元の株価に戻る習性がある。

ショック安で大きく値下がりした時は、絶好の買い場となる可能性が大きい。

 

 

弱気一色は買い信号

市場が弱気で満ち溢れていたら、それは買いシグナル。

そんな時には景気も悪く、株価も空前の安値を付けていることが多い。

その時こそ、絶好の買いチャンスと考えて、勇気を出して買う人に幸運が訪れる。

景気が回復し、株価も大きく上昇してくるにつれて、市場は強気一色に覆われる。

その際の強気一色は売り信号。

この売り信号が出たら、持ち株をさっさと利食って、株式市場から遠ざかっていた方が良い。

 

 

買い遅れた時は唯々買い場を待つべし

買い遅れた時は、慌てて高値で買うようなことをせず、ただひたすら次の買い場がやってくるまで辛抱強く待つべき。

勢いよく値上がりし続けていた銘柄も辛抱強く待てば、意外なほどの安値をつけていることもあるからだ。

 

 

損する忍耐より儲ける忍耐

買値より値下がりした銘柄が買値に戻るまで我慢して持ち続けるのは損をする忍耐。

買値より値上がりし続ける銘柄が目一杯、値上がりするのを待つ我慢は、儲かる忍耐。

同じ忍耐なら損する忍耐より儲かる忍耐をすべきだ、という意味。

日計り商いするべからず

朝買って午後に売るような日計り商い(デイトレード)はすべきではない。

日計り商いは労多くして儲けは少ない。

デイトレードで大成功を収めた若者もいるが、それは例外中の例外で、デイトレーダーの大半は損をしている。

 

 

割高に売りなし、割安に買いなし

株価が割高だからといって売りが増えるわけではない。

割安だからといって買いが増えるわけでもない。

大相場の後半には割高な株が、もっと大きく値上がりするのではないかという期待から買われ、さらに値上がりすることが多い。

逆に、相場が低迷している時には、割安な株までが、もっと値下がりするのではないかという不安から、ますます値下がりすることも多い。

 

 

休むほど相場の極意ほかなし

相場が難しい時は、売買を避けて相場を休む。

これが相場で失敗しない一番の秘訣と言うことができる。

プロの相場師(ファンドマネージャーなど)は相場がどれだけ難しくても相場を休むことができない。

運用するのが彼らの仕事だからだ。

しかし、一般の投資家は、難しい相場の時は、休むことができたりと自由に売買の機会があり、この特権を利用しない手はない。

このことは、一般の投資家でもプロの勝てる唯一の方法と言っても過言ではない。

 

 

損して休むは上の上

投資に失敗して損をすると、その損を取り戻そうとして焦り、投資資金を増やして、損失を拡大する投資家が少なくない。

損をした時には、しばらく投資を休み、頭を冷静にした上で、失敗した原因を追求し、どうすればうまくいくかを考え、自信を取り戻せたら再びチャレンジすれば良い。

損して休むのは、すべてを失って市場から退場するよりはるかにマシだ。

 

 

仕上げが肝心

『終わり良ければすべて良し』と同じ意味で、投資や投機の世界では、途中まで大儲けしていても、最後に大損して、失意の元に市場から去っていく投資家が多い。

いわゆる相場師と言われる人たちには、そのような悲劇的な末路を迎えている人が多い。

逆に、途中までは何度か失敗しても、最後に大きな利益を得て、豊かな人生を送っている人達もいる。

 

 

アメリカがくしゃみをすれば、日本は風邪を引く

日本の株価は米国の株価に大きな影響を受けている。

日本株の売買高の約60%は米国を中心とする外国人投資家が占めており、米国株の動向は日本株の動向をも大きく左右する。

米国株が上昇すれば、米国の投資家の懐具合が良くなり、海外株への投資に前向きになるが、米国株が下落すると、その損失を穴埋めするために、保有している海外の株式を売却する動きが出てくる。

米国株の動向は日本だけでなく、諸外国の株価にも大きな影響を与える。

 

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