株式投資に関する心得や相場のタブーなどの名言・格言まとめ
株式投資の歴史に残されている、偉大なる投資家たちが心得ている名言や格言
はるか昔から語り続けられている、相場でやってはいけないタブーに関する名言や格言
この長い歴史の中で、昔から多く残されている投資に関する名言や格言たちは、現代のように複雑に進歩した株式投資などでも、応用でき、学べることがあります。
相場の名人や達人などの投資家自身に関する名言・格言
相場師は孤独を愛す
投資の世界でも経済の世界でも、他の人と同じようなことをしていては、大きな成功を収めることはできない。
他の人が思いつかないようなことに気付き、他の人がやらないようなことをやれば、成功する確率が高くなる。
有能な相場師になるためには、アナリストや市場が発信する情報に振り回されず、自分の信念に基づいて投資をしなければならない。
そうなるためには、必然的に孤独になってしまう。
名人は相場の恐さを知る
投資の名人・達人は、相場の魅力も恐さも知り尽くしている人である。
魅力だけ知っていても恐さを知らなければ、無謀な投資を行って失敗する可能性が高くなる。
恐さだけ知っていても魅力を知らなければ、投資を避けてしまう。
細心の注意を払ってリスクを許容することで、魅力的な収益をできるだけ安全に確実に手に入れる方法を思いつく。
勝つことのみ知りて負くることを知らざれば、害その身に至る
徳川家康の有名な言葉です。
負けた経験のないものは、戦の恐さを知らず、無謀な行動をとるため、最後は自分で墓穴を掘ることになる。
投資でも失敗した経験のないものは、無謀な投資を行い、大損する。
相場師は相場で身を滅ぼす
相場師は相場で一時的に大儲けするものの、相場にもめり込みすぎて最後は大損し、全てを失い、株式市場から去っていくケースが多い。
かつて一世を風靡した相場師の大半は、いずれも最後には失敗して大損し、株式市場から消えている。
相場の器用貧乏
様々な相場のテクニックを駆使し、相場解説をさせると一流だが、株式投資で大きな成果を上げることができない人が多数いる。
相場のテクニックを使いこなせる器用な人ほど、目先の相場を読むのは得意げになっているが、長期投資においては先を読むことができず、結果として相場で大きな損失を出す。
理屈上手の商い下手
相場の世界は、経済学の理論通り動いてくれないので、理屈を言わせると立派なことを言う人ほど、いざ株式投資を実践すると、失敗ばかりする。
知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は恐れず
知恵のある人、相場についてよく知っている人は迷うことなく、意志の強い人、自分に打ち勝つ人徳がある人は心配をせず、勇気のある人は恐れることなくタイミングよく、株式投資を行うことができる。
君子は豹変する
君子は自分の考えや行動が間違っていることがわかれば、すぐに考えや行動を変えることができる。
君子ならぬ大半の人は、自分の考えや行動が間違っていることをなかなか認めようとせず、間違った道を進み続けて、失敗することが多い。
自分の判断が間違った時には、それを素直に認めて、判断を変更する柔軟性が投資家には何よりも必要なことである。
過ちて改めざる、是を過ちと謂う
間違いに気付いても改めない、これを過ちという。
相場見通し、銘柄選択が間違っていることに気付いたら、間違いを認め、すぐに反対売買して、損失を最小限に食い止めるのが一番の選択となる。
戦わざる者は勝たず
戦いを挑まなければ勝利は得られない。
事業でも投資でも挑戦しなければ、成功することはない。
損せぬ人に儲けなし
ハイリスク・ハイリターンという言葉通り、大きな利益を得られる投資対象は、損をするリスクも大きい。
損を恐れる人は、儲けも少ない。
ただし、投資対象となるものを徹底的に研究すれば、そのリスクを低く抑えることができる。
偉大なる投資家が持っている心得に関する名言・格言
始めに慎む
始めを慎む
何事も始めが肝心で、慎重に準備し、万全を期してから始めるべき。
始まる前の準備が万全なら、その後もすべてが順調に進む可能性が高い。
終わりを始めに慎む
終わりを慎む
終わりを始めの時のように慎重に行えば、物事を最後まできちんとやり遂げることができる。
株式投資では、買いに成功しても売りに失敗すれば、儲けを損なうことになりかねない。
金のなる木は水では生きぬ、汗をやらねば枯れていく
株式という金のなる木は、ただ買って持っているだけでは大きな果実をもたらしてくれない。
研究や努力をして、うまく育ててやらないと、枯れてしまう。
木は庭に植えず、山に植えよ
庭に植えた木を毎日見ていると、欠点ばかり目につき、他の木と植え替えたくなったり、成長がわかりにくかったりするが、山に植えて、たまに見に行くと、意外なほど大きく成長していることに気付く。
株価を毎日見ていると、少し値上がりすると売りたくなったり、値下がりすると心配になったりで、苦多くして実りの少ない投資に陥ることが多い。
株を持っていることを数ヶ月、半年、一年ぐらい忘れているぐらいの人の方が、大きな値上がり益を手にすることが多い。
機会は短く、待つは長い
株式投資では、絶好の買い場、絶好の売り場はなかなかやってこない。
そのチャンスがやってくるまで、ひたすら待ち続けることができる人は株式投資で大きな成果を上げることができる。
株式投資などの相場でやってはいけないタブーや心得に関する名言・格言
相場に欲は禁物
相場にはお金がかかるため、ついつい欲が出すぎて、失敗することが多い。
1円でも安く買おう高く売ろうとして、絶好の買い場売り場をなくしたり、買った銘柄がせっかく目標値まで値上がりしたのに、目標値をどんどん引き上げたため、売り損ねるなど。
相場のカネとタコの糸は出し切るな
タコ糸を全部出し切ってしまうと、タコをうまく操作できない。
同様に、相場においても、投資資金のすべてを投入して株を買ってならない。
株式市場がどのような状況になっても対応できるように、投資資金の一部は常に現金として残しておくべき。
あつものに懲りてなますを吹く
熱い吸い物で火傷した者は、それに懲りて冷たいなますを食べるときにも、フーフーと息を吹きかけて冷ましてから食べるという意味。
株式投資でも一度失敗して損をすると、もう二度と株はやらない、という投資家もいる。
しかし、失敗を反省して、勉強をすれば、ワンランク上の投資家になれる。
心動けば相場に曲がる
心が動揺している時は、冷静な判断ができなくなってしまい、相場の予想が大きく外れて株式投資に失敗する。
喜怒哀楽が激しい時に、冷静に相場の見通しを判断するのは難しい。
相場にたら・ればはない
いくら過去のことを振り返っても悔しい思いをするだけで、投資にプラスになることなどほとんどない。
株式投資をする場合に大事なのは、現在と将来のことであり、現在の資産を将来大きく増やすためには、今何をしなければいけないかを考えることが、投資家にとって一番大事なこと。
相場に過去はない。
休むも相場
待つも相場
相場には誰が投資しても儲かる確率の高い時期と、誰が投資しても損をする確率が高い時期がある。
損をする確率が高い時期には、投資を休んで、様子を見るのがベストである。
しかし、絶好のチャンス・売りのチャンスは滅多に訪れないので、そのチャンスが来るまで、何年でも待ち続けることができる投資家は、株式投資で大きな成功を収めることができる。
売るべし・買うべし・休むべし
田附政次郎の言葉です。
相場はその取り巻く環境次第では、買った方がいい時もあれば売った方がいい時もある。
また、売買を休んで、相場環境が変わるのをじっと待った方がいい時もある。
一夜成金、一夜乞食
投機の世界(レバレッジをかけた先物やFX)では、大成功すればたちまち、成金になることもある反面、失敗すればたちまち、乞食同然になることもあるという、投機の世界の冷酷な現実を表す言葉である。
お金を儲けることと維持することはまったく別である
株式投資で一時的に資産を大きく増やすことは珍しいことではないが、増やした資産を長期にわたって維持することは非常に難しい。
ビジネスでも、創業するのは簡単だが、維持し続けるのは難しいのと同じである。
塵も積もれば山となる
チリのようにわずかなものでも、積もり積もれば山のように大きなものになるという有名な言葉で、株式投資でも少しづつ利益を重ねていけば、大きな資産になる。
たとえ1年間で20%〜30%の利益を、10年間毎年積み重ねていったら6〜13倍にも資産は増え、欲張って大儲けを狙わなくても、確実に利益を積み重ねる方法を考えた方がよい。
勝っておごらず、負けて悔やまず
株式投資では成功して儲けても慢心したり過信したりせず、失敗して損が出てもいつまでも後悔したり、がっかりすることはない。
相場が一変すれば、その逆もあるからだ。
勝とう勝とうは負けの元
投資でもスポーツでも、勝とう勝とうという気持ちが強すぎると、自分の気持ちが空回りして実力を発揮できず、敗れてしまうことがよくある。
お金も酷使すれば逃げる
人使いの荒い会社から従業員が逃げ出すように、金使いの荒い人の財布からお金は逃げていく。
特に一攫千金を狙って投機にお金をこき使うと、お金が集団脱走してしまうものだ。
世渡りは傘のごとくすべし。
運よき時は開き、運よからぬ時はしぼめるがよし
株式投資も世渡りと同じ。
傘と同じように運のよい時には開き、運がよくない時にはしぼめればよい。