フィリピン共和国への海外投資で資産運用してみよう『フィリピンの概要』
アジア屈指の消費国『フィリピン共和国』
世界一と言われるほどの消費が経済を支える国民性が特徴の国で、国内の経済が発展すると、その消費量も莫大に増えていくと予想されます。
フィリピン共和国概要
- 首都:マニラ
- 公用語:フィリピン語、英語
- 人口:9900万人(世界12位)
- 通貨:フィリピン・ペソ(PHP)
- 為替レート:1ペソ=2.68円(2015年)
- GDP:284.93 (10億USドル)(世界40位)
- 経済成長率:6.10%
- 失業率:6.80%
- 主な産業:農林水産業、コールセンターなどのサービス業
フィリピンには世界トップ20の巨大モールが5つある
フィリピンは世界屈指の消費国なのです。
世界有数のショッピングモール大国で、世界のトップ20のうち5つがフィリピンにあります。
そんな巨大モールで買い物できるほど、恵まれた暮らしをしている人が意外に多く、日本の中流階級とは比較にならないほどリッチな人も大勢いるのがフィリピンなのです。
その中で、世界で10番目の広さを誇るショッピングモール『SMメガモール』は、週末ともなると1日の来客数が80万人を超すほどで、建物の中に入るのもやっとなほど買い物客で溢れています。
フィリピン経済を支える旺盛な個人消費
フィリピンはとにかく消費が盛んで、GDPに占める個人消費の比率は約70%ほど。
これは中国の40%、インドの60%と比べても格段に高いことがわかります。
この数値は、世界最大の経済大国で消費も盛んなアメリカと並ぶほどですから驚きです。
人口増加と所得向上がさらに消費を進める
フィリピンの人口は9900万人と、あと一息で1億人の大台に乗ります。
2050年には1億3000万人まで増えると予想されていて、日本の人口を大幅に上回ります。
国民の家計所得もここ数年大幅に伸びています。
フィリピン政府の調査によると、2006年の年間平均家計所得が17万3000ペソ(約46万円)、2009年は20万6000ペソ(約55万円)と約16%も増加しました。
それでも日本人の年収と比べると大幅に安い位置にいますから、今後この所得が伸び続ける可能性は十分にあります。
フィリピンの家計を助ける出稼ぎ労働者
フィリピンの家計所得の伸びには、実は重要な要因があります。
それは、海外に出稼ぎしている労働者からの仕送りです。
フィリピン政府は国民の失業対策の一環として、労働者の海外への出稼を推奨しています。
失業率が緩和されるだけでなく、海外労働者からの仕送りによって外貨も獲得できるという一石二鳥のメリットがあるからです。
海外フィリピン人労働者の数は、フィリピン政府が把握しているだけで200万人以上います。
そのうち、日本へは約30万人のフィリピン人の出稼労働者が滞在しているそうです。
このような出稼ぎ労働者からの仕送り額は、フィリピンの中央銀行によると、1990年には12億ドル程度とフィリピンのGDPに占める割合が3%程だったのですが、近年では21億ドルを超え、GDPの10%程まで上昇しており、フィリピンの重要な収入源になっています。
フィリピンのもう一つの経済牽引を担うサービス業
バナナなどで有名なフィリピンは農業国と思われがちなのですが、実は産業の主役はサービス業なのです。
1970年にGDPの34%だったサービス業は、2009年には55%を占めるまで成長しています。
大きく成長したビジネス・プロセス・アウトソーシング
小売や飲食、金融、不動産などが中心ですが、これ以外にもフィリピンだからこそ大きく成長したサービス業があります。
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)です。
企業が自社の業務の一部を切り出して、外部に委託することです。
欧米などの国際企業では、かなり以前から、自国よりも人件費が安く、英語でビジネスが処理できる国に業務を外部委託する動きが進んでいます。
米国に植民地統治された歴史を持つフィリピンは、人件費が安いうえに英語に堪能な人材が多く、業務の委託先として持っていこの国なのです。
具体的には、経理業務や各種データ入力、顧客からの問い合わせに英語で対応するコールセンター業務などを海外企業から請け負っています。
特にコールセンターの分野では急成長しています。
そんな経済成長を果たしたフィリピンの投資格付けも引き上げられました
投資先の安全性を判断する上で、格付けは非常に重要になってきます。
アメリカの格付け会社のムーディーズは2013年10月にフィリピンの格付けを1段階引き上げBaa3になりました。
Ba1から1段階上はBaa3に上がったフィリピンは、やっと投資適格級として認められ、これは世界中からより多くの投資マネーがフィリピン市場に流れ込むことになります。
まとめ
- フィリピンはアメリカに並ぶほどの消費国
- 今後伸びるであろう人口と所得が消費をさらに押し上げる
- 経済の牽引している産業はサービス業
- フィリピンは投資適格級