『ポートフォリオ理論』世界の富豪たちが実践している代替的(オルタナティブ)投資法

『ポートフォリオ理論』世界の富豪たちが実践している代替的(オルタナティブ)投資法

投資での運用成績の90%を決めるアセット(資産)・アロケーションをどのようにしてポートフォリオに組み込むのがベストなのでしょうか?

※アセット・アロケーションとは、どの資産をどのくらいの割合で入れるかということです。

そのポートフォリオの組み方には黄金律の手法があります。

それは、値動きが相互に関係しないアセット(資産)クラスを組み合わせることです。

オルタナティブ(代替的)投資はリスクを抑えリターンを上げる

世界の有力年金基金などはオルタナティブ(代替的)投資をしています。

それは、国内不動産や海外不動産、ヘッジファンドやプライベート・エクイティなどの相関関係は薄いためです。

これらのオルタナティブ(代替)投資をポートフォリオに組み込むことで、分散効果が生まれ、リスクを抑えリターンを上げることができます。

これがポートフォリオ理論として実証的に認められています。

 

相関関係が薄い資産を組み合わせることでボラティリティを抑えリターンを上げることができる

例えば3つの観点を組み合わせ安定的な収益を上げる『GPIFから学ぶ投資法』で述べたように、日本で運用している政府年金投資ファンドが4資産で運用していることや各資産について投資収益のブレ(ボラティリティ)を加味した期待利回りを以下のようにすると

  • 国内債券がマイナス7.84%〜プラス13.84%の期待利回りが3%
  • 国内株式がマイナス39.74%〜プラス49.34%の期待利回りが4.8%
  • 外国債券がマイナス24.60%〜プラス31.60%の期待利回りが3.5%
  • 外国株式がマイナス35.90%〜プラス45.90%の期待利回りが5%

国内債券と外国株式の相関係数はマイナス0.01%と、相互の値動きにほとんど関係ない(若干反対方向に動く)ことを意味しています。

 

一つの資産に全額投資すると選んだ資産によりリターンとボラティリティが偏る

100万円を全額を国内債券に投資した場合と、全額を外国株式に投資した場合を比べてみます。

国内債券の場合ですと年間平均3万円の収入が期待でき、投資収益のブレ(ボラティリティ)は5.42%です。

外国株式に投資した場合は、年間平均5万円収入が期待でき、投資収益のブレ(ボラティリティ)は、国内債券よりも大きい20.45%です。

 

複数の資産に投資すると期待リターンはその和で計算できる

先ほどの100万円を国内債券と外国株式に50万円ずつ投資をすると、互いに50%のポートフォリオを組むことになります。

こうした場合、期待利回りはどうなるのでしょうか?

期待利回り = 50万円 × 3%(国内債券) + 50万円 × 5%(外国株式) = 4万円

このように、期待リターンは複数の資産に資金を配分した各期待利回りの足し算で計算できます。

 

複数の資産に投資するとボラティリティは抑えられる

一方、投資収益のブレ(ボラティリティ)はどうなるのでしょうか?

投資収益のブレ(ボラティリティ)は、期待利回りと計算方法が違い、複数の資産に資金を配分した各ボラティリティを2乗したのちの足し算となります。

ボラティリティ = 国内債券のボラティリティ 2.71万円(50万円×5.42%)の二乗(7.34万円) + 外国株式のボラティリティ 10.23万円(50万円×20.45%)の二乗(104.65万円) = 111.99万円の平方根 = 10.58万円

つまり、国内債券と外国株式の2つの資産から構成されているポートフォリオのボラティリティは、各々の資産のボラティリティの単純な合計よりも少なくなるのです。

※相関係数がゼロと仮定して計算していますので実際には負の相関が存在するため若干結果が異なることがあります。

 

ポートフォリオ理論は資産運用の中核の考え方

投資のリスクとリターンを改善するために、相関の少ないアセット(資産)・アロケーションをすることが有効です。

また互いに相関のない資産を組み合わせると収益は足し算して増えるが、ボラティリティは平方根でしか増えません

結果、相互の値動きに関係ない資産をポートフォリオに組入れることによって、リスクを減らし収益を増やすことができます。

このポートフォリオ理論は、世界中の投資家たちに指示され、資産の運用の中核の考え方として受け入れられています。

 

世界の年金基金や財団・富豪と呼ばれる個人投資家も実践している

世界の公的年金や主要年金基金、大学財団なども、運用やアセット(資産)・アロケーションの割合は異なるものの、基本的にポートフォリオ理論に基づいた運用を行なっています。

また世界中の富豪と呼ばれる個人投資家たちもポートフォリオ理論で運用を行なっており、運用資産が100万ドル以上になります。

そして世界の富裕層の総資産額は37.2兆ドルで、運用規模の平均は400万ドルであることがわかりました。

その資産内容(ポートフォリオ)は、以下のようになっています。

  • 株式:30%
  • 債券:20%
  • 不動産:20%
  • オルタナティブ:10%

※2006年の調査

 

まとめ

  • オルタナティブ(代替的)投資はリスクを抑えリターンを上げる
  • 相関関係が薄い資産を組み合わせることでボラティリティを抑えリターンを上げることができる
    一つの資産に全額投資すると選んだ資産によりリターンとボラティリティが偏る
    複数の資産に投資すると期待リターンはその和で計算できる
    複数の資産に投資するとボラティリティは抑えられる
  • ポートフォリオ理論は資産運用の中核の考え方
    世界の年金基金や財団・富豪と呼ばれる個人投資家も実践している

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