株式投資で勝つためには心理学が一番重要?プロの投資家が身につけている本当の意味でのリスクの許容とは
長年実績を残しているプロの投資家や個人投資家などは、自分を信頼し、自分のすべきことを躊躇なく実行しています。
それこそが成功する投資家になり得る決定的な行動なのです。
市場の気まぐれな値動きを恐れず、不安を助長するような情報に気をとられるよりも、収益機会を伝える情報に神経を集中させる能力を身につけています。
株価が上昇すると思っていて、その予想が実際に当たった。しかし、何も行動(投資を実行)できなかった。
保有している銘柄が下落局面に入って慌てて売っていまった途端、上昇に転じてしまい、悔しい思いをした。
このような経験がある方は、是非、投資をするにおいての心理分析をしっかりと考ることをオススメします。
昔はファンダメンタル分析が主流で現在はテクニカル分析が主流になった
株式市場や先物取引市場など、相場には様々な分析をする指標があります。
その代表的な指標が、ファンダメンタル分析、テクニカル分析です。
心理分析を説明する前に、この二つの指標を簡単に説明します。
ファンダメンタル分析は1970〜80年代頃まで、ファンドマネージャーや機関投資家の大半が主に使用していた指標です。
その時代、テクニカル分析は少数派で、単なる占いのようなものだとみなされていたのです。
しかし、現在では業界関係者の必修事項として、テクニカル分析が主流となりました。
ファンダメンタル分析=長期投資 テクニカル分析=短期投資と考える
ファンダメンタル分析は、「そうあるべきこと」を予測します。
それは、未来(5〜10年)を予測することと思っていただければわかりやすいでしょう。
テクニカル分析は、「今起こっていること」を予測します。
それは、短期的な未来(明日、来週、来月ほど)を予測することと思っていただければわかりやすいでしょう。
よって、ファンダメンタル分析は、長期投資。テクニカル分析は、短期投資に向いていると考えます。
ファンダメンタル分析とは長期的に株価がどうなるかを予想すること
ファンダメンタル分析とは、ある特定の株式、商品、金融商品について、その潜在的需要と供給に変化を及ぼしそうな材料をすべて考慮し、金利、バランスシート、天候パターンなどの意義に重点を置いた数理的モデルを利用して、分析者は価格が将来のある時期にどうなるかを予測する指標です。
短期的な株価の動きは予想できないが長期投資には重要な分析
ファンダメンタル分析は確かに、モデルにしている企業や商品に関しては重要な分析を行っていますが、市場価格を動かすのは、トレーダー(投資家という人間)なのです。
たとえ材料をすべて比較した上で、モデルが理論的に正当な予想をしたとしても、売買出来高に主体的な影響を持つ投資家達がそのモデルに気づかず、あるいはそれを信じようとしなければ、大した価値を持たないわけです。
ですが、長期投資(5〜10年)の場合に限り解消されます。
それは、ファンダメンタル分析者の「将来のある時点で価格がどこにあるか」という予想がもし正しければ、長期(5〜10年)の間に価格は大きく変動しながら、その予想する価格に近づくからです。
しかし、ここで言う本質的な問題とは、投資家がそのモデルに気づいていない時(低迷している局面など)や価格が大きく変動(下落局面)している時に売ってしまうトレーダーが非常に多いことが問題なのです。
詳しくは後ほど記述しますが、価格が大きく変動(下落局面)している時に売ってしまうのも、心理分析ができていないことが原因なのです。
テクニカル分析とは短期的に株価がどうなるかを予想すること
かつては、単なる占いのようなものとみなされていたテクニカル分析ですが、今となっては、圧倒的多数の投資家が何かしらのテクニカル分析を用いて自分の売買戦略をまとめています。
どの日、どの週、どの月にかかわらず、市場参加者の多くが利益や利子を期待して、同じような行動を何度も繰り返します。
それが集団的行動パターンを形成し、こうした行動パターンは、視覚的にも数値的にも識別可能であり、その繰り返しには統計学的信頼性があると考えられています。
つまり、テクニカル分析とは、集団的行動をパターンとして識別し、「あることが起これば次にこうなる」という可能性がより高くなるタイミングを明確にする方法なのです。
長期投資ではテクニカル分析はまったく活用できない
テクニカル分析は投資家の行動パターンを予測するものですが、これは短中期投資、特に短期投資の場合に活用できる指標です。
たとえ何億通りの人々の行動パターンを分析したとしても、バブル崩壊や金融危機などは予測できないからです。
ファンダメンタル・テクニカル分析より心理分析が最も重要
いくら優れたファンダメンタル分析、テクニカル分析ができたとしても、心理分析が十分でなければ、一貫した利益や堅調に上昇する損益曲線の波に乗ることはできません。
例えば、株価チャートを見て、この銘柄は上昇しそうだと予測し、そして実際にその通りになったものの、値動きを見る以外に何も行動できず、自分が手にできたであろう利益に苦悩した経験が何度となくある人はいないでしょうか?
何かが株式市場で起こるかもしれないという予測、稼げるかもしれない金額についての思惑など、実際の売買できる建玉(決算していない保有している商品)と実際に売買するという現実との間には、このように大きな格差があります。
これこそが、株式投資を最も困難にしている挑戦の一つであり、最も習得が難しい謎の一つなのです。
そして、この格差を埋めるには、心理分析が必要なのです。
プロの投資家達は心理分析を十分に習得しているから収益を上げている
収益を上げているプロの投資家達は、可能性と現実との間にある格差をかなり埋めています。
ただし、こうした勝者の数がごく僅かであることも事実なのです。
大多数の投資家は、波のように激しい動揺や怒りを体験し、十分に知識(ファンダメンタル分析とテクニカル分析)を得ていても、一貫した成功が確立できないのかといった、疑問を感じたまま終わっていることが多いのです。
たとえどんな日でも、証券口座を持っていて、そこにお金が入っている人であれば、誰でも株式市場に参加できます。
そして市場は絶えず動くため、損益も常に動いています。
誰でも同じように成功の可能性が限りなく広がっているように「見える」し、成功が手の中にあるかのように「見える」のです。
心理分析が十分にできている人もできていない人も株式市場の動きは「見える」
「見える」と表現した理由は、二つの集団を区別するのに理解しやすいので使いました。
実際に利益を手の中に入れ、収益を上げているのは、心理分析が十分にできており、市場の動きが「見える」人たちです。
このように言うと信じられない人もいるはずですが、これは真実です。
限界はありますが、難なくあっさりと、こうした心理分析ができている投資家の口座へと資金(利益)は流れていきます。
一方、十分な収益を得られていない、損失を出してしまった投資家には、この「見える」という言葉が、まさにその通りの意味を持ちます。
あたかも自分が望む一貫した収益や成功が目の前に「見える」のです。
しかし何度繰り返しても、それはちょうど目の前にある蜃気楼のように消えてしまいます。
このような人たちは、市場に参加している時間に恐怖、怒り、欲求不満、不安、失望、裏切り、後悔の状態にあることが多いのです。
確かに意気揚々とする瞬間もあるでしょうが、精神的苦痛を感じている時間のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか?
では、何が収益を上げている投資家と、損失を出している投資家を区別してしまうのでしょうか?
一貫した利益を上げている投資家は他人とは違った考え方をしている
一貫した収益を上げている投資家は、生まれつき持っている才能のおかげで収益を上げているわけではありません。
また、優れた知性を持っているわけでもありません。
特別な売買システムを持っているわけでもありません。
このようなことが収益を上げることができる要因ならば、もっともらしく解決しやすいのですが、実際は違います。
事実、株式投資で失敗している人たちの大半を占めているのは、医者、弁護士、エンジニア、科学者、経営者、裕福な退職者、創業者なのです。
これらの人たちは、生まれつき持った才能や優れた知性、特別な売買システムを導入する財力などを兼ね備えた人たちです。
市場は、各参加者の財力や知識などに差別はなく、あらゆる収益を上げる機会を提供する一方で、辛く苦しい心理状態に直面させます。
頭の良い優れた人たちは、自分の分析方法を開発し、市場に売買機会が生じたタイミングを示す方法を習得するようになりますが、だからといって一貫した収益を上げられる投資家になれるわけではないのです。
一貫した収益を上げている投資家と、株式投資で失敗している投資家との最大の違いは、他人とは違った考え方をしていることです。
「他人とは違った考え方をしている」とは独自の姿勢を確立していること
一貫した収益を上げている投資家には、はっきりした特徴があります。
ある種の独自の姿勢(心構え)を確立し、逆境にもかかわらず規律と集中力を持ち、そして何よりも自信を維持できるのです。
結果として、失敗している投資家が悩むような、一般的な恐怖や売買ミスの影響を受けずに済むわけです。
誰もが最終的に株式投資について何かを学びますが、一貫した収益を上げるために絶対不可欠な姿勢、心理分析を習得しているのは、非常に限られた人たちだけなのです。
株式市場は投資家自身が作り出す逆説と矛盾でぎっしり詰まっている
心理分析の習得が非常に難しい理由は、市場は逆説と矛盾でぎっしり詰まっていることにあります。
金銭的・精神的苦痛が投資家に共通するのは当然ですが、非常によく機能するモノの見方、姿勢、原理の多くが市場では逆に作用するのです。
わかりやすく説明すると、本質的に市場に参加するのことには、リスクがあります。
間違いや損失の可能性は常にあり、結果が保証された投資などありません。
市場参加者に「あなたはリスクを背負っていますか?」と質問すると、誰もが「イエス」と答えるでしょう。
これは当然の回答で、ほとんど全ての投資家は、「自分はリスクを背負って責任を持って市場に参加している」という前提で投資を行っているはずです。
問題なのは投資家がリスクを真実より深いレベルで受け止めていない点
市場に参加している誰もがリスクを取っています。
だからと言ってリスクを受け入れたわけではないのです。
全ての株式投資にはリスクがあります。
なぜなら結果が保証されたものではないからです。
しかし、実際に売買を仕掛ける時、自分がリスクを取っていると本当に理解しているのでしょうか?
株式投資が何の保証もない可能性に賭けているものであると、本当に受け止めているのでしょうか?
そして可能性の結果を十分に受け入れているのでしょうか?
もし、長期的(10〜20年間)に一貫した収益を上げている人以外の答えは「ノー」です。
長年収益を上げている投資家はリスクを許容する方法を習得している
売買を仕掛けたからリスクを取っているという前提と、その売買に内在するリスクをはっきりと許容する考え方には、心理的に大きなギャップがあります。
リスクを十分に許容して初めて、その成果が自分の運用成績に大きく反映されます。
一貫した収益を上げている投資家は、何のためらいもなく売買を仕掛け、そして予想通りに株価が動かなく(下落など)ても、同じぐらい何のためらいもなく、容易にその事実を認め、たとえ含み損で手仕舞っても、不愉快な感情は微塵も見せません。
リスクを十分に許容しているからこそ、自分の規律、集中力、自信を失うことはないのです。
逆に、不愉快な気持ち、恐怖心で株式投資をしているのであれば、リスクを受け入れる方法を学んでいないことになります。
これは大きな問題です。
なぜならリスクが許容できない度合いと、リスクを避けようとする度合いは比例するからです。
そして避け難いものを避けようとする試みは、株式投資を成功させる能力に壊滅的な打撃をもたらすのです。
リスクを許容できないのは株式投資に対する恐怖心
どんなに努力してもリスクを本当の意味で受け入れることは難しいです。
特に資産や財産を賭けているトレーダーにとっては非常に受け入れ難いです。
しかし、株式市場に参加している限り、例え資産や財産を失ったとしてもリスクを受け入れるしかないのです。
株式市場は常に中立の立場であることを認識する
- 市場が実際に好材料を出すかなり前に株式を購入して、価格が上がる前に売ってしまった。
- 市場が実際に好材料を出した後で株式を購入して、高値を掴んでしまった。
- 損切りの決心がつかず、結果として損失がより大きくなってしまった。
- 上昇局面の途中で売ってしまい、さらなる利益を取り損ねてしまった。
- 含み益があったのに、売るタイミングが遅くて含み益が無くなった。
- 下落局面で慌てて売ったが、売った途端に上昇に転じた。
これらは市場に参加者している多くの人たちが何度も何度も繰り返す多くのミスです。
しかし、これらは市場が生んだミスではないのです。
株式市場は常に、誰の味方でもなく敵でもありません。
市場はただ、値動きと情報を発信しているだけで、投資家の決断や行動を支配する力はないのです。
そのはずなのですが、上記のようなミスをする投資家は、リスクを許容できていないために、自分のミスを市場のせいにしたり、市場に恐怖心を覚えたりするのです。
一貫した収益を上げている投資家でも、上記のようなミスはします。
しかし、それに対して、市場のせいにしたり、恐怖心を覚えたりすることは決してありません。
自分の観点から、市場が可能性を伝えているという予測に基づいて売買をし、かなり柔軟な投資心理分析を持った姿勢を確立しているのです。
リスク(株式市場)への恐怖心が損失を生み出す
目の前からお金が蒸発したかのような気持ち(恐怖心)になるから、犯しがちなミスのうち95%は、間違い、損失、機会損失、利食い失敗、これらに対する自分の姿勢から生み出させるもので、その恐怖心がさらなるミスを生み出します。
リスクを許容できていないから恐怖心が生み出され、市場が発信している情報の解釈に悪影響を及ぼしたり、他の可能性を思いつかなくしたりして、適切な対処ができなくなります。
「全くの恐怖心を持たずに無謀に株式投資をしろと言うのか!?」と怒る人もいるでしょうが、残念ながら、無謀な売買は、さらなる恐怖をもたらすような経験の種をまくことになります。
これらの問題の根源が、自分自身の不適当な姿勢であると解釈するのは非常に難しく、恐怖心が油断できないのはそこなのです。
株式投資に不利な影響をもたらす思考パターンの多くは、日常生活で見たり考えたりするために養われた、自然な自己防衛で、こうした思考パターンがあまりにも深く根づいているため、株式投資を困難にさせる根源が、自分の内部にある当然の精神状態から生じているとは、まず大抵の人にはわからないのです。
では実際に、リスクを許容するためにどうすればいいのでしょうか?
リスクを許容するためには理解とコントロールが重要
恐怖心がリスクを許容できない要因なのですが、それは明らかに抽象的で、大半の投資家は気にしそうにもない概念です。
しかし、信念、姿勢、解釈それぞれの理解は、テニスのサーブの仕方を学んだり、ゴルフクラブの振り方を学んだりするのと同じぐらい、投資家にとしての基盤となるのです。
一貫した成果を残したければ、株式市場から発信される情報を自分がどう解釈するか、理解とコントロールが重要になります。
株式市場の全てを予測することは不可能
総じて成功するには技術が必要です。しかし、どのような技術が必要なのかが問題です。
これは効果的に投資心理分析を学ぶ中でも、最も難しい面の一つです。
市場が発信する情報の解釈に、自分の信念や姿勢が影響をもたらしているかを認識していなければ、まるで市場の動向が、一貫した収益を妨げているように見えるのです。
そのため、損失を避ける最善の方法を市場分析だと思い込んでしまい、一貫した収益は、より市場について学ぶことから生まれると考えてしまうわけです。
この考え方は、完璧で理解しやすく思えますが、ほとんど全ての投資家がある段階で陥るワナなのです。
市場はあまりにも多くの、ときには混乱するぐらいの情報を提供しています。
そして市場の動きを遮るものはなく、いつでもどのようにでもなり、株式投資をしたい人はいつでも市場に参加できます。
したかってどの投資家も、何かを引き起こす当事者となることができるのです。
これはつまり、株式市場の動向についてどれだけ学ぼうと、どれだけ懸命な分析者になろうと、株式市場のすべてを予測するのは不可能だということです。
不確実性を完全に受け入れる
損失を出してしまう可能性は常にあります。
もし負けて損をするのを恐れていたら、こうした恐怖心によるマイナスの影響を解消し、客観性と躊躇なき行動力を習得するのは不可能になります。
一貫した不確実さに立ち向かう自信が失われます。
結果の不確実さは、市場の冷たく厳しい現実であり、この結果の不確実性を完全に受け入れる投資心理を習得しないかぎり、苦痛と認識したどのような可能性も、意識的・無意識的に避けようとしてしまいます。
その揚げ句、何度も自ら犯したミスに見舞わられ、高い代償を払う結果となります。
ファンダメンタル分析やテクニカル分析、市場分析がいらないわけではないが一番重要ではない
売買機会を明確にし、それを発見するファンダメンタル分析やテクニカル分析、市場分析は確かに必要です。
しかし一貫した結果を残す一番重要なカギにはならないのです。
また、自信の欠如、自己規律の欠如、不適当な視点で実行した株式投資の問題を解決するものでもありません。
より優れた分析が一貫した収益を生み出すという前提で行動すると、できる限り多くの材料を集め、自分の売買ツールに突っ込もうとしてしまい、そこから何かが起こり、市場に何度も繰り返し裏切られ、失望するのが目に見えます。
それは、自分が見つけられなかったものや、十分に考慮していなかったものが常に市場には存在するからです。
そして、それに気づかず、市場を信じれなくなるのです。
しかし現実には、自分を信じれなくなっているのです。
自分自身を完全に信用し信頼感を確立させる
自信と恐怖は正反対の精神状態ですが、どちらも信念と姿勢から生まれます。
自分がリスクと考えている以上の損失が容易に出やすい環境で成功するには、自分自身を完全に信用する必要があります。
しかし、その信頼感の確立には、一貫して成功する投資家の「自然とは逆の思考法」を習得しなければなりません。
本当にリスクを受け入れたという精神状態
できる限り市場の材料を研究してリスクを排除しようとしても、市場を分析する材料は無限にあり、ブラックホールに巻き込まれるようなものです。
それよりも、自分が本当にリスクを受け入れたと言える方法で売買を再評価し、本当にリスクを受け入れたという精神状態を確立すれば、苦痛を感じながら市場の情報を定義・解釈する可能性はなくなり、自己正当化、躊躇、早まった行動、市場に対する希望的観測が排除できます。
株式投資を始めた頃のように考える
理屈、自己正当化、躊躇、早まった行動から犯したミスに影響されやすい限り、自分自身を信頼できなくなります。
客観的になれず、自分の行動を常に信頼できないのであれば、一貫した成績を残すことはほとんど不可能です。
一見単純そうに見える試みに失敗した時ほど、自分の行為の中でこれほど腹が立つことはないでしょう。
皮肉にも、おそらく投資を始めたばかりの頃に感じたように、株式投資が簡単で単純なものとなるには、適当な姿勢で、不透明なものに直面しても常に自信を維持できなくてはならないのです。
自信・信念を持ち枠組みを維持し、鍛錬、習得、新しい自己表現の方法の確立
株式投資に適した姿勢と信念を習得し、自信を維持します。
そうすれば微塵の恐怖もなく市場と向き合えるでしょう。
しかし同時に、無謀になるのを防ぐため、枠組みを維持しなくてはいけません。
自分の理想像は、自分で成長させなければならない自分の将来像です。
成長とは鍛錬、習得、新しい自己表現の方法の確立を意味します。
新しく学んだ自己表現方法の多くは、現在自分が抱いている市場の本質についての思想や信念と、まったく違うものかもしれません。
または、こうした信念の幾つかに気がついているかもしれません。
いずれにしても、株式市場の本質について、現在自分が真実だと信じていることが、自分の現状を決めているのだと理解でき、株式投資をするにおいてファンダメンタル・テクニカル分析より心理分析が最も重要な理由だと知ってもらえれば幸いです。
まとめ
- 昔はファンダメンタル分析が主流で現在はテクニカル分析が主流になった
ファンダメンタル分析=長期投資 テクニカル分析=短期投資と考える
ファンダメンタル分析とは長期的に株価がどうなるかを予想すること
短期的な株価の動きは予想できないが長期投資には重要な分析
テクニカル分析とは短期的に株価がどうなるかを予想すること
長期投資ではテクニカル分析はまったく活用できない - ファンダメンタル・テクニカル分析より心理分析が最も重要
プロの投資家達は心理分析を十分に習得しているから収益を上げている
心理分析が十分にできている人もできていない人も株式市場の動きは「見える」 - 一貫した利益を上げている投資家は他人とは違った考え方をしている
「他人とは違った考え方をしている」とは独自の姿勢を確立していること - 株式市場は投資家自身が作り出す逆説と矛盾でぎっしり詰まっている
問題なのは投資家がリスクを真実より深いレベルで受け止めていない点
長年収益を上げている投資家はリスクを許容する方法を習得している - リスクを許容できないのは株式投資に対する恐怖心
株式市場は常に中立の立場であることを認識する
リスク(株式市場)への恐怖心が損失を生み出す - リスクを許容するためには理解とコントロールが重要
株式市場の全てを予測することは不可能
不確実性を完全に受け入れる
ファンダメンタル分析やテクニカル分析、市場分析がいらないわけではないが一番重要ではない - 自分自身を完全に信用し信頼感を確立させる
本当にリスクを受け入れたという精神状態
株式投資を始めた頃のように考える - 自信・信念を持ち枠組みを維持し、鍛錬、習得、新しい自己表現の方法の確立