投資でお金を増やしたければ本当の意味でのお金の仕組みを知るべき。この世の全てのお金は借金である
当ブログを読んでいただいている方のほとんどが、お金・投資・資産運用・株式投資・FX・不動産投資など、お金に関することに、何かしらご興味があるのではと思います。
実際に、様々な投資を行っている方や、老後に向けて資産運用をされている方、またお金や株式投資や経済の歴史を知りたい方などが、訪問していただいていると思います。
そうした中で、お金に関わる全ての人に是非共有していただきたい、本当の意味でのお金の仕組みと銀行の仕組みをお伝えいたします。
これは、お金や株式投資などに全く興味がない人であっても必ず知らなければいけない内容ですし、教育やマスコミで教えられる内容でもありません。
現代のお金の総額は人々が借りられる借金の総額
もし政府と銀行の両方がお金を創造できるとして、いったいいくらのお金が存在するのでしょうか?
過去では、お金の総量は実際にある金の総量に限られていました。
しかし現在では、お金は借金として創り出されています。
新しいお金は、誰かが銀行からお金を借りると創られるのです。
結果として、お金の総額は人々が借りられる総額の総借金額となります。
政府は、新しいお金の創造に準備預金制度として知られるルールを強制することによって法的限度を設けました。
基本的に預金準備率は任意で国ごとに、そして時々変化します。
過去においては銀行は少なくとも、金庫の中の実際の金1ドルの価値に対して10ドルのお金を創造できるのが普通でした。
しかし、現代の預金準備率は、金の保有量に限定されず、新しく信用創造される金額は銀行が保有する資産によります。
銀行は2つのものから成る資産を持っています。
政府の発行した現金と銀行が中央銀行に預けているお金プラス銀行が持っている口座預金の総額です。
銀行は何もないところから合法的にお金を創り出す
簡単に説明しますので、想像してください。
新しい銀行が開業しました。
銀行が資本金から11万1111円の現金を、保証金のため中央銀行に預けます。
銀行の預金準備率は9:1です。
そして新しい銀行は、最初のローンのお客様を迎えます
彼は車を買うために100万円が必要です
これを元に、借り手の借金の誓約があれば、中央銀行に預けた11万1111円×9倍の100万円ものお金を、何もないところから創造することが合法的に認められています。
この100万円は、拾ってきたものでも持ってきたものでもありません。
その新しいお金は、単純に銀行の信用貸しとして、借り手の口座に入れられたものです。
そして、ローンを組めることになった借り手は、中古車を買うために銀行クレジットの署名欄にサインをし、車を購入します。
次に、車の売り手は新しく創られた100万円を受け取り、自分の銀行口座に預金します。
預金された車の購入代金100万円を新たな借金(ローン)として貸出す
車の購入代金である100万円を振り込まれた銀行は、その借金として創り出された車の売り手の預金を元に、新たに借金(ローン)を創り出します。
銀行は世の中には沢山ありますが、同じ銀行が創ったお金であれ、あるいは違う銀行のものであれ、それが信用創造の合法的な基礎になります。
新しい預金が減少しながらも、次の新たな借金(ローン)を生み出す元になっていくのです。
もし、ローンで創られたお金が、銀行に預けられず現金として金庫に入れられれば、その工程は止まってしまいます。
それは、お金の創造メカニズムにとってあってはならないことです。
しかし実際は、新しいお金は預金され、この工程が繰り返されることによって、新しいお金が創造される続けることになります。
この新しいお金はすべて借金によって創られたものなのです。
銀行から貸し出されているお金は預金から出しているわけではない
上記のような工程が、最初に中央銀行に11万1111円を預けることによって、合法的に認められているのです。
11万1111円は、中央銀行に誰にも触られることなく残っています。
しかも、この天才的システムのもとでは銀行の帳簿は、その銀行の融資額よりも預金額の方が10%以上多いことになります。
このことは、一般的な印象として銀行の融資が預金から出ていると誤解させ、預金を得ようとする現実的な誘引となっています。
どんな銀行でも単独では預金の何十倍ものお金を創れません。
準備預金制度のおかげで創れるのです。
しかもそのシステムは、ひとつの銀行で創られる信用貸しがもうひとつの銀行の預金となって循環していくのです。
このような工程はひとつの銀行の中で行えるものではありません。
準備預金制度によって銀行が最初に11万1111円を中央銀行に預けておくことにより
実際には持っていない、何十倍ものお金を創り出し、その利子を集めることが許されるのです
銀行は自分で持っていないお金を貸し付けることで、利益を得ることが合法的にできるというわけです。
お金は増え続ける一方ですが私たちのお金が増えているわけではない
各国の中央銀行は、預金準備率を規則通り守ってきましたが、ロビー活動(政府に影響を及ぼす団体)によって徐々にその規則はゆるくなっていきます。
あるところでは 20:1
あるところでは 30:1
さらに最近では、準備預金を膨らますため、ローン手数料を利用することで銀行は今や完全に準備率の限界を打ち破りました。
ルールは複雑な一方ですが現実は極めて単純です。
銀行は、私たちが借りられる限界までのお金を創ることができるのです。
そして、貸し出したお金が焦げ付き銀行が破綻すると、私たちが貯金しているお金はある一定の金額を保証してくれるだけで、保証分以上のお金は消えて無くなってしまうのです。
私たちは、預け入れているお金をおろすことはできません。
なぜならそのお金は誰かに貸してしまっているからです。
世の中のお金の95%は誰かの借金
途絶えることのない造幣局の稼業にもかかわらず、世の中で循環している実物としてのお金は、全体の5%以下にすぎません。
すなわち、95%以上のお金は銀行に対する誰かのローン(借金)よって創られているのです。
何の疑いもなく生活に溶け込んでいる、この信用貸しのお金は、新しいローンが組まれるにつれて、また、古いローンが償却されるにつれて毎日莫大な量が創られたり無くなったりしています。
しかし、私たちは、銀行がお金を創ることができるのを知らされていません。
そして、国家のクレジットを管理する彼らが、政府の政策を指揮し人々の運命を奴隷のように握っていることを知らせていません。
銀行は政府の積極的な協力があって、初めてマネーシステムを行使できます。
最初に政府は、私たち国民に認可された国家通貨を使うよう法律を通します。
そして政府議会、裁判所が債務を強制します。
最後に政府は、市民と金融システム機能と信憑性を保護するための法規を可決します。
その一方で、市民にお金が本当はどこから来るかについては何も知らされません。
確かな真実は、ローン(借金)の書類にサインした時、その支払いは罰則として資産を提供することで裏付けされます。
銀行が発行する借用書はお金と同じ価値を持ち私たちは担保を差し出す
銀行はお金を貸し出す時、ローン契約あるいは抵当が、持ち運ぶことができ、交換することができ、売却できる紙片を発行します。
それは、お金という形をした価値を表すものなのです。
このお金は、借り手による銀行のローンが形を変えたものです。
現在この世界において、借り手がお金を借りるためには、何か担保を持っていなければなりません。
しかし、お金というバーチャルな世界においては、持っていないお金を貸す約束をすることを銀行は許され容認されているのです。
国家通貨は銀行の思いのままに操れるのです。
銀行は、お金を貸すのではなく、自分たちが持っていないお金の供給をただ約束するにすぎないのです。
銀行は借り手の負債をデータ処理し私たちはそれをお金として受け入れなければならない
借り手が借金の制約をしたら、銀行は借り手の負債をコンピュータにちょっと入力することでデータ処理をし、帳尻を合わせます。
借り手の立場から見れば、これはローン(借金)のお金となります。
なぜなら、政府がそうすることを認定していて誰もがそれをお金として受け入れなければならないからです。
基本的な事実は非常に単純です。
借り手のサインした書類がなければ、銀行は何も貸し付けることはできないのです。
銀行に預けられているお金は数字ばかりで実物のお金はほとんどありません
ふと、冷静に考えてみると、私たちが銀行に預けているお金は本当にあるのでしょうか?
そんなにたくさんの貸し出しができるほどのお金が、銀行にあるのだろうかと思いませんか?
実は、銀行にはそんなたくさんのお金はありません。
銀行はお金を借金から創っているのです。
そして、その借金は、潜在的に無限でありそれがお金の供給源なのです。
これは一体どうゆうことなのでしょうか?
現実に世界で実際に富を築いている人々が持っているお金は、借金なのです。
さらに驚くことに、私たちがお金とは借金だと一旦気づいたら、もし借金がないのならお金は存在しないことが分かります。
私たちはがお金の仕組みというのは、その仕組みの中に借金がないとしたら、そこにはお金が存在しないのです。
世の中の借金がなくなればお金もなくなるがお金がないと生きていけない
もし全ての借金が返済されたのなら経済は改善します。
それは確かに個人的に考えれば真実です。
私たちのローンの支払いが終わって、もっと使えるお金を誰もが持てたら、一般に使えるお金も多くなるはずです。
しかし、現実は全くの反対に、使えるお金が全然なくなるのです。
私たちが使っているお金のかなりの部分は、銀行の再信用貸付に依存しています。
ローン(借金)がなければお金がないのです。
実際に、世界恐慌の時にはローンの供給が干上がるに連れて、劇的にお金の供給がなくなったのです。
現金であれクレジットであれ、私たちの使っているお金は誰かしらが借りなければ生まれないのです。
もし銀行が十分なお金を創造したなら私たちは繁栄するでしょう。
私たちは永遠に続く借金によるお金の仕組みなしでは絶対に生きられないのです。
この状態を完全に理解したとしても、自分が置かれた悲劇的で絶望的な立場をほとんど信じられないでしょう。
本当は利息を支払うのは不可能
では、銀行が収益としている利息はどこからくるのでしょうか?
借り手が利息を支払うためにお金を得られるたった一つの場所は市場経済の中だけです。
しかし、そこにあるすべてのお金は、やはり銀行の信用創造によって作られたものです。
すなわち私たちは、創られた以上のお金を返済し続けなければならないのです。
借り手は、全体の資金量が元金しかないところから、死にもの狂いで元金と利息を返済しようとします。
しかし明らかに、元金と利息を返済するのは不可能です。
なぜなら利息というお金は存在せず、単なるバーチャルな数字にしか過ぎないからです。
借金を返せなくなって破綻しないために借金をする
ここで問題なのは、長期ローンや政府の借金で利息の総額が元金を上回ってしまうことです。
これは利息を支払うために十分なお金が創られない限り、非常に高い確率で返済できない分の抵当を失うことになります。
社会的な破綻を招かないためには、抵当権が実行される割合を低くすることが必要です。
そしてこれを成し遂げるためには、さらなる新しい借金が以前の借金の利子を支払うために創られなければなりません。
しかし、これはもちろん全体の借金を大きくすることになります。
そして結局、もっと多くの金利を支払わなければなくなり、結果的に山のような借金の渦の中から逃げられないことになります。
新しくローンとして、創造されたお金が全体的な不足分に追いついている間だけシステムの破綻を免れているにすぎません。
しかし、クレジットの化け物は次第に大きくなっています。
さらに、新たなる借金を創る必要性が緊迫しています。
実体経済の永久的な成長が止まればお金の仕組みは崩壊する
お金は、商業生産を促進します。
貨幣供給が増加するにつれて、生産と取引量が同じように成長しない限りお金の価値が下がってインフレになります。
また、年2%の経済成長をしている時、一定のレートで成長していると思ってしまいますがそれは間違いです。
それは、今年の2%は昨年の2%より商品とサービスが増加していることを意味します。
毎年新しく2%が積み重なるのです。
グラフは直線的ではなく、徐々に急上昇するカーブを描きます。
これを実現するには、実体経済の永久的な成長が必要で、それには世界の資源エネルギーを永久に拡大して消費する必要があります。
お金のシステムを崩壊から防ぐためにです。
とんでもない成長が、この世界で永遠に続くと信じているのは経済学者ぐらいでしょう。
はるか昔は金利をつけてお金を貸す行為は禁止されていた
たくさんの金利をローンにつけることは、高利貸しと呼ばれ、かつては死刑を含む厳しい刑罰が課せられました。
主要な国々は皆、高利貸しを禁止していました。
習慣に関する議論の大部分は道徳的でした。
お金の目的は、モノとサービスの交換を容易にするものと信じられていました。
お金からお金をつくる行為は、泥棒の行為とみなされていました。
しかし、商業の増大に信用貸しが必要になるにつれて、貸すことは貸し手にとって危険と損失を伴うのだから、貸すことによって利益を得ようとするのは正当だとされました。
現代のお金の仕組みでは資源を食い尽くしてしまう
お金からお金を作るという考えは、理想として目指すべき姿だと思われています。
しかし、持続可能な未来を思い描く時、利息を課すことは非道徳的で問題があることは明らかです。
本来ならば、資源の蓄えを浪費する代わりに、1日に得られる資源の範囲内で生活し、地球が生産できる以上の資源を無駄に使うことはやめなければいけないのです。
太陽・重力・地熱・磁気その他すべてのエネルギーは再生可能です。
再使用し、すべてをリサイクルすることによって、資源の再生可能な範囲内でのみ、この社会は持続可能です。
人は死んだり生まれたり、人口は自然に置き換わっています。
そんな社会は、永遠の経済成長を必要とするお金の仕組みを使っていては決して実現しません。
少なくとも崩壊することのない、安定したお金の供給を必要とするでしょう。
安定したマネーサプライの総容量は地球による生産量の範囲内であれば、この先、何世紀にもわたって、人間は生きていけるのかもしれません。
利息という概念ある限りお金の仕組みは変わらない
金貸したちが実際貸すためのお金を持っていると仮定しましょう。
もし、そのお金で銀行家たちが利息付きの貸出を始めたとしたら、やはり彼らは儲かり成長するでしょう。
もし、彼らが利息で稼いだすべてのお金を、再び貸し続けるならばどんな結果が起こりますか?
それが、金貨か借金のお金かは問題ではなく、金貸したちはすべてのお金をモノにしているのです。
そして、閉鎖や破産が起こされた後で、彼らは本物の財産を手に入れるわけです。
全住民のあいだで、貸出金利の収益が均一に分配された時だけ、この問題は解決します。
銀行の利益への重税は、この目標を解決に導くかもしれません。
もし私たちが現状から自由になることができたとしたら、銀行の金利収入をすべての人々の配当として分散させることを想像できるかもしれません。
しかし、現状はそんなことは起こり得る確率は限りなく0です。
もしそれがシステムそのものの構造的な問題だとしたら、システムを下手にいじくりまわしても問題は解決しないでしょう。
システムそのものを置き換えられなければなりません。
便利になったお金の仕組みを昔のように戻すことはできない
金(ゴールド)には信頼性の長い歴史があると主張して多くの通貨の評論家が、金(ゴールド)に基づいたお金に戻るべきだと述べています。
しかし、彼らは金(ゴールド)によって行われる多くの詐欺行為を無視しています。
コインを軽くしたり、金属の質を下げたり、市場を独占したり。
これらは古代ローマ帝国から行われていて、帝国滅亡の一因にもなりました。
またある人は金(ゴールド)よりも豊富にあり独占を困難にする銀を薦めています。
しかし貴重な金属を再び使うことには多くの疑問があります。
誰も重いコインのサックを持って買い物に行くことなど望みません。
紙・デジタル方式・プラスチック・バイオIDマネー・近年普及しつつあるビットコインなどが、私たちが今持っている制限のない借金を創るための媒体となっているのは確かなことです。
でもそれを飛び越えて、もしゴールドが再びお金の合法的な基礎となったら、ゴールドを持っていない人たちは突然全くの無一文になってしまうでしょう。
他の貨幣改革論者は、強欲や不誠実が主要な問題であり、正直で公正なお金の仕組みを作るには、金や銀に戻るよりもいい方法があるかもしれないと述べています。
お金の仕組みを変える貨幣改革の実行例はある
創意に富む心は、お金を創造する代わりの方法の多様性を提唱します。
多くのプライベートな交換取引システムが、銀行がやるように借金のお金を創造しています。
それらは金利を課すことなしに公然と行われています。
一つの例として、時間をお金の単位として使うバーターシステムとして、タイムダラーがあります。
全ての仕事が作業時間によって等しく評価され、その時間が商品の価格と同じように認められます。
この種のマネーシステムはやる気があって信頼できる参加者を見つけられれば、そして会計の手法を少し工夫すれば誰でも構築できます。
地域のバーターシステムを構築することは、たとえそれが今ほとんど使われていなくても、あらゆる地域社会において緊急な課題となるでしょう。
選挙改革のような貨幣改革は大きなトピックであり、変化への意欲と既存の概念にとらわれない考え方を必要とします。
しかし貨幣改革は選挙改革のように簡単にはいきません。
なぜなら既得権益を守るために彼らは懸命に阻止しようとするからです。
そして、その彼らが世界の法律を創っているからです。
お金はただのアイデアであり、現実のお金は何であれ、私たちも創ることができることを見てきました。
ここに熟慮すべき一つのお金の簡単な代替え案があります。
このモデルは遥か昔に機能してきたシステムに基づいています。
本当はお金に価値なんてない?小学生でもわかるお金と銀行の誕生秘話『紙幣の誕生でお金の全てが変わる』でお伝えした、銀行家ゴールドマンたちと彼らの準備預金制度によって蝕まれ破壊されてきたシステムです。
金利のないお金の仕組みを作るためにはインフラ設備に使えばいい
永続する金利のないお金を基礎にした経済を作るために、お金は政府によって創られ使わなければなりません。
経済を促進させる、道路・鉄道・橋・港・市場のような社会のインフラ設備に使われるのが好ましいでしょう。
このお金は借金によって創られるものではなく、価値として創造されるものです。
その価値は何であれ、費やされた後、形として残るものです。
もしこのお金が必要性に応じて創られ、取引高に応じて容易に増減できるならばインフレなど決して起こりません。
もしこれによってインフレが起こったなら、二つの有効な方策があります。
インフレは、お金に関して一律税の効果に等しいものです。
お金の価値が20%落ちるのも、政府が私たちから20%の税金を取るのも、私たちが購買力に対する効果は同じです。
このように見れば、必要な費用をまかない限度を超えない限り、課税に変わるインフレーションも許容できるかもしれません。
あるいは政府は過剰なお金を税金として徴収し、お金の供給を減らしてその価値を復元するというインフレ対策を行うこともできます。
賃金や物価が下落するデフレをコントロールする場合は、政府は支出を増やしお金の供給を増やします。
民間銀行間の貸出競争がなければ、政府は国家のマネーサプライをもっと効果的にコントロールできるでしょう。
事態が悪くなったなら大衆は誰が批難されるべきかも分かるでしょう。
お金の価値を変動させず保つことは政府の責任となるでしょう。
私たちが、民主主義や自由として教えられて信じてきたことは、実際には巧妙で目に見えない形の経済的独裁でした。
社会全体が銀行の信用貸しによる貨幣供給に頼っている限り、銀行はお金をそして社会をコントロールする力を持ち続けるでしょう。
何度も申しますが、近代の銀行の仕組みは何もないところからお金を創造します。
その過程はおそらく、かつて発明されたものの中で最も巧妙なものです。
銀行は地球を所有しています。
アメリカのお金の権利を銀行に渡したのはウッドロー・ウィルソン大統領
ほとんどの人が気付いていないことがあります。
1776年の革命以来、アメリカの歴史は大部分において、ヨーロッパの国際銀行家による支配と自由を得るための闘争であったことです。
しかし、この苦闘は結局1913年に忘れられました。
ウッドロー・ウィルソン大統領が連邦準備制度理事会条例にサインしたのです。
アメリカのお金の創造の権利が国際銀行カルテルに引き渡されたのです。
私は最も不幸な人間です
私はうっかりして私の国を滅亡させてしまいました
大きな産業国家はその国自身のクレジットシステムによって管理されています
私たちのクレジットシステムは一点に集結しました
したがって国家の成長と私たちのすべての活動はほんのわずかの人たちの手の中にあります
私たちは文明化した世界においての支配された政府
ほとんど完全に管理された最悪の統治の国に陥ったのです
もはや自由な意見による政府、信念による政府、大多数の投票による政府はありません
小さなグループの支配者によって拘束される政府と化しました
〜ウッドロー・ウィルソン〜
お金の仕組みを知らないことがお金持ちにはなれない原因
お金の仕組みの力は深く浸透してしまっていて、この件に関して教育やマスコミは沈黙しています。
何年か前に、カナダの首相が路上で普通の常識を持った人々と高等教育を受けた専門職の人々の両方に調査しました。
誰ひとりとしてお金がどのように創られているか正確に理解していなかったのです。
事実、銀行の第一線にいる従業員を含むほとんどの人が、この問題について考えたこともないのです。
世界中で起こる貧苦や混乱のすべては、憲法や連邦の欠陥ではなく、美徳や名誉を欲することからくるものでもなく、紛れもなくお金・クレジット・流通手形の本質を知らないことが原因なのです。
現代のお金と銀行の仕組みができたのは300年ほど前
現代のお金と銀行の仕組みは300年前ほど前に誕生しました。
イングランド銀行が王室から特許状を与えられ、2:1の穏やかな比率で金の受領証を発行した時です。
このささやかな割合が悪夢の始まりだったのです。
その仕組みは、現代世界中に及んで無限のお金を無から創造し、地球の誰もが永遠に決して払うことのできない膨張する借金で鎖につながれられています。
これは偶然に起こったことなのでしょうか?
私たちの国において、お金をコントロールする者が産業や商業の頭となっています。
政府は消費者の購買力と政府の消費力を満足させるために、必要とされるすべての通貨やクレジットを創造・発行し流通させるべきです。
そうすることで納税者は膨大な金利の支払いから救われることになります。
当然ながら投資の市場も借金からできています
株の信用取引、FXのレバレッジ、不動産投資、投資信託、ETFなど、言ってしまえば投資の世界は全てが借金によってできています。
考えてみてください。
投資こそ何もないところからお金を創り出していると言えないでしょうか?
投資とはお金の仕組みと銀行の仕組みの真骨頂なのです。
お金の仕組みと銀行の仕組みを知った上で投資をする
さて、ここまで現代のお金の仕組み、銀行の仕組みはいかにも悪だと述べてきましたがそれは投資において考えてはいけません。
もし、世界の平和を願う良心的な心をお持ちの方は投資はしないほうがいいでしょう。
しかしそれは銀行を使わず、ローンを組まず、金利を払わず生きて行くということです。
お金の仕組みと銀行の仕組みを理解し、それぞれの政府や中央銀行がどのように機能しているのかを考え、現状どのように動いているのかを考え、自分の大事な資産を投資し運営してほしいと願っています。
近年で言えば、非常に活発化してきた金融緩和、これは政府と中央銀行がお金を大量に創造し経済を動かそうとしているのです。
それがどのように投資の世界に影響するのかを考え行動する。
評論家やアナリストの意見を聞くだけではなく、それを踏まえて自分はどう予想するのか。
これは非常に難しいことですが、自分の意見がなくてはどうしても、資産を守ることができません。
まとめ
- 現代のお金の総額は人々が借りられる借金の総額
銀行は何もないところから合法的にお金を創り出す
預金された車の購入代金100万円を新たな借金(ローン)として貸出す
銀行から貸し出されているお金は預金から出しているわけではない - お金は増え続ける一方ですが私たちのお金が増えているわけではない
世の中のお金の95%は誰かの借金 - 銀行が発行する借用書はお金と同じ価値を持ち私たちは担保を差し出す
銀行は借り手の負債をデータ処理し私たちはそれをお金として受け入れなければならない
銀行に預けられているお金は数字ばかりで実物のお金はほとんどありません - 世の中の借金がなくなればお金もなくなるがお金がないと生きていけない
本当は利息を支払うのは不可能 - 借金を返せなくなって破綻しないために借金をする
- 実体経済の永久的な成長が止まればお金の仕組みは崩壊する
はるか昔は金利をつけてお金を貸す行為は禁止されていた
現代のお金の仕組みでは資源を食い尽くしてしまう
利息という概念ある限りお金の仕組みは変わらない - 便利になったお金の仕組みを昔のように戻すことはできない
お金の仕組みを変える貨幣改革の実行例はある
金利のないお金の仕組みを作るためにはインフラ設備に使えばいい - アメリカのお金の権利を銀行に渡したのはウッドロー・ウィルソン大統領
- お金の仕組みを知らないことがお金持ちにはなれない原因
現代のお金と銀行の仕組みができたのは300年ほど前
当然ながら投資の市場も借金からできています - お金の仕組みと銀行の仕組みを知った上で投資をする