インドネシア共和国への海外投資で資産運用してみよう『ETF・個別銘柄』

インドネシア共和国への海外投資で資産運用してみよう『ETF・個別銘柄』

前回はインドネシア共和国の概要をお伝えしましたが、今回は実際に日本でも買えるETFや個別銘柄のご紹介をいたします。

オススメするインドネシアの株式相場に連動するETF

筆者がオススメするインドネシアの株式相場に連動する2本のETFがニューヨーク証券取引所に上場しています。

日本の証券取引所ではなく、ニューヨーク証券取引所に上場している銘柄ですが、日本の証券会社からでも取引可能です。

 

iシェアーズ MSCI インドネシア ETF (EIDO):iShares MSCI Indonesia ETF

  • 運営会社:ブラックロック
  • 取引通貨:米ドル
  • 信託報酬 :0.65% (年率・税抜)
  • 決算:年2回(6月、12月)
  • 配当:あり
  • 純資産総額:710億円

 

販売会社

 

マーケット・ベクトル インドネシア・インデックスETF (IDX):Market Vectors Indonesia Index ETF

  • 運営会社:ヴァンエック・グローバル
  • 取引通貨:米ドル
  • 信託報酬 :0.6% (年率・税抜)
  • 決算:年1回(12月)
  • 配当:あり
  • 純資産総額:210億円

 

販売会社

 

オススメするインドネシアの個別銘柄

次は、インドネシア国内の企業の中で筆者がオススメする個別銘柄のご紹介です。

 

テレコムニカシ・インドネシア:TELEKOMUNIKASI INDONESIA TBK  (TLKM)

ピーティー・テレコムニカシ・インドネシア(Perusahaan Perseroan (Persero) PT Telekomunikasi Indonesia, Tbk.)はインドネシアの国営企業(SOE)であり、電気通信及びネットワークサービスの供給に従事する。同社は直接にまたは子会社を通じて、固定有線及び固定無線電話、移動セルラー、データとインターネット、ネットワーク及び相互接続サービスなど多種類の情報通信サービスを提供する。

テレコムニカシは、インドネシア最大の通信会社です。

インドネシアで最大のネットワークバックボーンを持ち、電話、電報、テレックス、専用線サービス、携帯電話と、あらゆる通信サービスを提供しています。

日本で言うところのNTTのような会社をイメージするとわかりやすいと思います。

顧客数は1億7000万人と言われており、固定電話事業の国内シェアは99%、携帯電話は45%、固定回線ブロードバンドは88%、携帯回線ブロードバンドが70%と、圧倒的な地位を維持しています。

 

2014年実績データ

  • 粗利益率(%) 69.69653
  • ROE(%) 22.80968
  • 株価売上高倍率 3.21406
  • PER(倍) 19.08799
  • PBR(倍) 4.14091

比較的割安ですし、今後の人口増加の恩恵を十分に受けることと、粗利益率とROEの高さを考えると買っておいて損はないと思います。

 

ユニリーバ・インドネシア :UNILEVER INDONESIA TBK PT  (UNVR)

ピーティ・ユニリーバ・インドネシア(PT Unilever Indonesia Tbk)はインドネシアの消費財企業である。同社は主に石鹸、洗剤、マーガリン、乳製品ベースの製品、アイスクリーム、化粧品、茶系飲料とフルーツジュースなどの消費財の生産、マーケティング及び流通に従事する。同社はホームとパーソナルケア、食品・飲料の2事業セグメントを通して運営する。同社はブランド「Axe」、「Bango」、「Blue Band」、「Citra」、「Clear」、「Lifebuoy」、「Lux」、「Pepsodent」、「Pond’s」、「Rexona」、「Rinso」、「Royco」、「Sariwangi」、「Sunlight」、「Sunsilk」、「Taro」及び「Wall’s」の下で製品を提供する。

ユニリーバ・インドネシアは、国民の生活必需品を販売する消費財企業です。

売上構成比は、ホーム・パーソナルケア部門が73%、食品・アイスクリーム部門が27%、43もの主要ブランドを持ち、スキンケア、ヘアケア、紅茶、アイスクリームなど11の商品カテゴリーで国内売上トップを誇ります。

ユニリーバ・インドネシアの最大のオススメするポイントは、インドネシア国民所得の向上と人口増加の恩恵を直接的にかつ長期的に受けることが期待できるところです。

 

2014年実績データ

  • 粗利益率(%) 49.94475
  • ROE(%) 126.70680
  • 株価売上高倍率 9.72776
  • PER(倍) 58.50286
  • PBR(倍) 69.89386

PER・PBRともにかなりの割高に感じますが、飛び抜けたROEと非常に安定した企業成績がそれを打ち消してくれます。

株価のチャートも、とても安定的に推移していますし、暴落もなければ暴騰もなく、まさに長期投資に最適な銘柄だと思います。

 

INDOFOOD CBP SUKSES MAKMUR:INDOFOOD CBP SUKSES MAKMUR T  (ICBP)

インドフード・CBP・スクセス・マクルム(PT Indofood CBP Sukses Makmur Tbk)はインドネシアの加工食品製品のメーカー。同社は即席めんや食品素材、調理食品、ビスケット、スナック、栄養食品および特別食品の生産業務、並びに包装、貿易、運輸、倉庫、冷蔵、管理サービスおよび研究開発業務に従事する。

インドフード・CBP・スクセス・マクルムは、主に即席麺(カップラーメンなど)やお菓子などを製造している企業です。

インドネシアは世界第2位の即席麺の消費国で、今後の人口増加を考えると、世界第1位になる日は近いと思われます。

こちらの銘柄も人口増加と国民所得の向上の恩恵を直接的に受けることができ、今後中間層が増えれば増えるほど企業の業績も上がる見込みがあります。

 

2014年実績データ

  • 粗利益率(%) 26.84608
  • ROE(%) 19.84764
  • 株価売上高倍率 2.67538
  • PER(倍) 30.84256
  • PBR(倍) 5.88197

少し割高な感じはしますが、庶民のなくてはならない食材を販売していますし、高いROEを考えると十分に買える銘柄だと思います。

 

ニッポン・インドサリ・コーピンド :NIPPON INDOSARI CORPINDO TBK  (ROTI)

ニッポン・インドサリ・コーピンド(PT Nippon Indosari Corpindo Tbk)はインドネシア会社であり、パッケージ化されたパンやケーキの製造に従事する。同社の製品は白パン、甘いパン、ケーキとパン用小麦粉の3種類に分けてある。同社の白パン、甘いパン、及びパン用小麦粉は「サリーロティ(Sari Roti)」というブランドの下で販売され、ケーキは「サリーケーキ(Sari Cake)」というブランドの下で販売されている。

ニッポン・インドサリ・コーピンドは名前の通り、日本の企業、敷島パンと双日が共同で出資しているパンの企業です。

実は、筆者が一番オススメしたい銘柄で、私自身もインドネシア株では頭一つ飛び出して投資している銘柄です。

インドネシア国内のパンのシェアを90%獲得しています。

しかし、インドネシアはまだまだ米の文化が根ずいており、パンの文化はまだまだ普及していません。

それでも年々朝食などでパンを食べる家庭や、間食用の菓子パンなどが国民に浸透しており、今後国民所得の向上などが見込めれば販売の拡大が期待でき、インドネシアの未来を担う銘柄だと思います。

 

2014年実績データ

  • 粗利益率(%) 47.94077
  • ROE(%) 21.58304
  • 株価売上高倍率 3.12280
  • PER(倍) 31.13674
  • PBR(倍) 6.11556

少し割高に感じますが、高い粗利益率と高ROE、今後の伸びしろを考えると十分に投資できる銘柄だと思います。

ただ一つだけ注意することがあります。

それは、時価総額の低さです。

インドネシア国内の他の大企業と比べると、企業規模が小さく、あまり大きくない売買でも株価に大きく影響しますので、暴騰暴落の局面に合う可能性があります。

ハイリスクハイリターンになってしまうかもしれませんが、筆者はこちらの企業の可能性を信じています。

 

メディア・ヌサンタラ・チトラ:MEDIA NUSANTARA CITRA TBK PT  (MNCN)

PTメディア・ヌサンタラ・チトラ(PT Media Nusantara Citra Tbk)はインドネシアの統合メディア会社である。同社はコンテンツ制作、コンテンツ販売、テレビ放送ネットワーク、テレビ番組チャンネル、新聞、タブロイド紙、無線ネットワーク、オンラインメディア、広告と人材管理を含む事業を運営する。同社の事業エリアはテレビ、ラジオ、印刷メディアと広告代理店という4セグメントにより構成される。

メディア・ヌサンタラ・チトラはテレビやオンラインニュースなどの総合メディアの企業です。

特に注目すべき点は、インドネシア国内のテレビの普及率が50%ほどであることです。

日本のテレビの普及率はほぼ100%に近いことを考えると、今後テレビの普及率の伸びしろは十分にあると考えられます。

また、スマートフォンなどの普及率にも影響すると考えられ、インドネシアの所得の向上と人口増加に期待が持てる企業だと思います。

 

2014年実績データ

  • 粗利益率(%) 57.79493
  • ROE(%) 21.62934
  • 株価売上高倍率 4.91505
  • PER(倍) 18.24957
  • PBR(倍) 2.16573

比較的割安で、高い粗利益率と高ROE、今後の伸びしろを考えると、十分に投資できる銘柄だと思います。

 

これらの個別銘柄を買うのにオススメの証券会社

とくに楽天証券は、インドネシアの銘柄のバリエーションが多くオススメです。

また、今回ご紹介した銘柄の中で、楽天証券でしか購入できない銘柄も含まれています。

 

まとめ

  • インドネシア国内のETF
    iシェアーズ MSCI インドネシア ETF (EIDO)
    マーケット・ベクトル インドネシア・インデックスETF (IDX)
  • オススメするインドネシアの個別銘柄
    テレコムニカシ・インドネシア
    ユニリーバ・インドネシア
    INDOFOOD CBP SUKSES MAKMUR
    ニッポン・インドサリ・コーピンド
    メディア・ヌサンタラ・チトラ

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