本文へ移動

THINK MONEY

投資の歴史から未来を予想したり、心得や運用方法を学び、より長期的に安全な資産運用ができるよう、10年後も使える投資の考え方

『為替の基本的な考え方』米ドル・ユーロ・日本円の動向(金利やインフレ)が最も為替・株式相場に影響する

海外投資を行う場合、投資先の株式や債券の値動きだけでなく、為替の変動がリターンに大きく影響します。日本株だけに投資している場合でも、ドル円の動きは日本企業の業績や株価に関係します。

最新チャート米ドル / 円

現在の相場を確認できる自動更新チャートです。本文の分析は執筆当時の市場環境に基づくため、最新チャートとあわせてご確認ください。

為替を動かす基本は金利とインフレ

為替には多くの要因がありますが、基本として重要なのは金利とインフレです。高い金利の通貨は投資家にとって魅力的に見えやすく、資金が流入しやすくなります。一方で、インフレが高すぎる通貨は購買力が低下し、長期的には弱くなる可能性があります。

ただし、為替は理論通りに動くとは限りません。市場は将来の金利、中央銀行の発言、経済指標、地政学リスクを先取りして動きます。

米国金融政策の影響

米ドルは世界の基軸通貨であり、FRBの金融政策は世界中の市場に影響します。米国が利上げを行うと、ドル資産の利回りが上がり、ドル高になりやすくなります。

逆に、米国が景気悪化を理由に利下げへ向かう場合、ドル安要因になることがあります。ただし、金融危機時には安全資産としてドルが買われることもあり、単純な利下げ・ドル安とは限りません。

日銀政策と円相場

日本円は、長い間、低金利通貨として扱われてきました。そのため、円を借りて海外資産へ投資する円キャリートレードが行われやすく、世界のリスク選好が強い時には円安になりやすい面があります。

一方で、世界のリスクが高まると、円キャリーの巻き戻しによって円が買われることがあります。日銀が政策を正常化していく局面では、円の金利環境も変わるため、過去と同じ見方だけでは不十分です。

海外投資と為替リスク

海外株式や海外債券に投資する場合、現地通貨で資産価格が上がっても、円高になれば円換算のリターンは小さくなります。逆に、資産価格が横ばいでも、円安になれば円換算では利益が出ることがあります。

為替ヘッジありの商品とヘッジなしの商品でも、リターンの性質は変わります。為替ヘッジにはコストがあり、金利差が大きい時にはそのコストが無視できません。

投資家が学ぶべきこと

為替を完全に予測することは非常に難しいです。だからこそ、為替を当てる投資ではなく、為替が動いても耐えられる資産配分を考える必要があります。

米ドル、ユーロ、円の動きは、金利、インフレ、中央銀行、資金フローによって決まります。海外投資をするなら、株価だけではなく、為替がリターンに与える影響を常に意識しておくことが大切です。

関連記事