サブプライムローン問題とリーマンショックをわかりやすく説明すると投資銀行が原因
リーマンショックは、サブプライムローン、証券化商品、投資銀行、格付け、金融緩和、過剰なレバレッジが複雑に絡み合って起きた金融危機です。当時は金融技術の進歩やリスク分散と見られていた仕組みが、危機の拡大装置になりました。
米国株式市場の参考チャート
下のチャートはS&P500です。リーマンショックの急落と、その後の長期回復を一つの流れで確認できます。
現在の相場を確認できる自動更新チャートです。本文の分析は執筆当時の市場環境に基づくため、最新チャートとあわせてご確認ください。
サブプライムローンとは何だったのか
サブプライムローンとは、信用力の低い借り手向けの住宅ローンです。住宅価格が上がり続ける前提では、借り手が返済に苦しんでも住宅を売却すれば問題は表面化しにくいと考えられていました。
しかし、住宅価格の上昇が止まり、下落に転じると、この前提は崩れました。返済不能が増え、担保価値も下がり、住宅ローンを裏付けにした証券化商品が大きく傷みました。
証券化でリスクは見えにくくなった
住宅ローンは証券化され、世界中の投資家に販売されました。表面上は分散され、格付けも付けられていたため、安全な商品に見えました。しかし、実際には同じ住宅価格上昇の前提に依存していました。
住宅価格が全体として下落すると、分散されていたはずのリスクが同時に表面化しました。リスクは消えていたのではなく、見えにくい形で広がっていただけでした。
投資銀行とレバレッジ
投資銀行は、高いレバレッジを使って大きな利益を狙っていました。平常時には、レバレッジは利益を拡大します。しかし、資産価格が下落すると、損失も同じように拡大します。
さらに、短期資金で長期資産を保有していると、市場が不安定になった時に資金調達が難しくなります。信用が失われると、金融機関は一気に流動性危機に陥ります。
投資家が学ぶべきこと
リーマンショックから学ぶべきことは、複雑な金融商品ほど安全に見える時があるということです。高い格付け、分散、過去の安定したデータだけでは、本当のリスクは見えません。
投資では、誰が最終的なリスクを負っているのか、価格下落時に誰が売らざるを得なくなるのか、流動性が消えた時にどうなるのかを考える必要があります。金融危機は突然起きるように見えますが、多くの場合、平常時からリスクは積み上がっています。