2012年のドル・ユーロ・ポンドの為替相場『円史上最高値時代からの転換期』

2012年のドル・ユーロ・ポンドの為替相場『円史上最高値時代からの転換期』

円高相場が始まったのは、2008年リーマンショックによる金融危機のために起こった、アメリカ第一次量的緩和(QE1)からでした。

その後、2010年ギリシャショック(欧州債務危機)、2011年には東日本大震災が起こり、為替介入も虚しく戦後史上円最高値(1ドル=76円台)を記録しました。

そして、2012年末から始動した『アベノミクス』により、長い円高トレンドから転換期を迎えたのです。

2008年から2012年まで続いた史上最高値を記録した円高トレンド

2007年 リーマンショック前(アメリカ不動産バブル)
1ドル = 年初119.42円 年末114.15円

2008年 リーマンショック(アメリカ第一次量的緩和QE1)
1ドル = 年初109.28円 年末91.03円

2009年
1ドル = 年初92.05円 年末92.10円

2010年前半 ギリシャショック
1ドル = 90円前後

2010年11月 アメリカ第二次量的緩和(QE2)
1ドル = 80.59円〜84.27円

2011年3月 東日本大震災 G7協調介入
1ドル = 79.34円〜83.15円

2011年9月 EU各国がギリシャ救済へ
1ドル = 76.25円〜77.57円

 

欧州債務危機とアメリカの量的緩和が重なり主要通貨に対し全面円高トレンド

ギリシャショックは一段落したのですが、スペインを始めとする欧州の債務国が問題となり始め、スペイン、イタリア、ギリシャ、ポルトガル、アイルランドなどの国債利回りが急激に上昇します。

そんな中、減速する景気にFRBがQE3(第三次量的緩和)をするのではないかとの予測が広がります。

 

 

年初からは9月頃までは日銀の金融緩和期待もあったが円高基調は変わらず

1月初め、円安に振れたドル円であったが、1月25日 バーナンキFRB議長による「現在の低金利を2014年後半まで継続する」という発言で、低金利政策が長引くとの観測からドルが大幅に売られ、円高に振れます

1ドル = 77.79円
1ユーロ = 101.38円
1ポンド = 121.47円

 

2月14日 日銀政策決定会合「消費者物価上昇率1%が見通せるまで強力な金融緩和を推進していく」との発言で、デフレからの脱却に向けて資産買い入れを続ける方針を表明し、市場は日銀の「物価のめど」を事実上のインフレターゲットと捉え、デフレ脱却に向けて日銀が強力な金融緩和を行うと期待が高まり、円安トレンドに入るかと期待されます。

1ドル = 77.54円〜84.00円(最安値)
1ユーロ = 102.07円〜111.05円(最安値)
1ポンド = 121.94円〜133.06円(最安値)

 

4月27日 日銀政策決定会合 市場は大規模な追加緩和を期待していたが、資産買い入れプログラムを65兆円から70兆円に増額するだけに留まり、失望売りから上昇分を全て吐き出し、翌取引日に79円台まで戻る

1ドル = 79.86円(5月1日)
1ユーロ = 105.72円(5月1日)
1ポンド = 129.62円(5月1日)

 

9月13日 アメリカFOMC 第三次量的緩和(QE3)を行うことを決定したが、市場はこのことを織り込んでいたため、それほど変動は起きませんでした。

1ドル = 77.77円
1ユーロ = 100.42円
1ポンド = 125.33円

 

9月頃から政権交代の空気が流れ一気に円安トレンドへ

9月26日 自民党総裁選で安倍晋三総裁を選出 リフレ派である安倍晋三が総裁になったことで、市場の一部ではデフレ脱却への期待感が高まります。

1ドル = 77.60円〜80.48円(11月5日)
1ユーロ = 99.87円〜103.27円(11月5日)
1ポンド = 121.47円〜128.95円(11月5日)

 

11月14日 党首討論 突然の解散宣言 自民党有利との噂が広がり、安倍晋三が総理になれば大規模な金融緩和を行うのではないかとの期待感が高まり、強烈なドル高円安のトレンドへ。

1ドル =  79.52円〜83.37円(11月15日から80円を下回らない
1ユーロ = 101.05円〜109.38円
1ポンド = 126.22円〜134.83円

 

12月16日 衆議院選挙投開票 自民党圧勝 予想を超える自民党の圧勝によって安倍総理が自由に金融緩和策を取れるのではないかと期待する声が高まります。

1ドル = 83.99円〜85.35円
1ユーロ = 110.58円〜112.48円
1ポンド = 135.72円〜137.67円

 

12月27日 安倍内閣始動 財務大臣に元総理である麻生太郎を当てるなど、強力な組閣を行い、『アベノミクス』と言われる経済政策により日本経済に対する期待が高まり、完全な円安トレンドへ。

1ドル = 86.58円(2012年最安値)
1ユーロ = 114.71円(2012年最安値)
1ポンド = 139.52円(2012年最安値)

 

2012年の主要通貨の為替の最高値と最安値

2012年 最高値 1ドル = 76.14円 最安値 1ドル = 86.58円

2012年 最高値 1ユーロ = 95.99円 最安値 1ユーロ = 114.71円

2012年 最高値 1ポンド = 117.55円 最安値 1ポンド = 139.52円

その後、2012年末〜2015年まで円安トレンドが続き、2015年6月8日に125.49円を記録しました。

 

2011年1月〜2016年5月までのドル円レートのグラフ


世界経済のネタ帳から引用

 

まとめ

  • 2008年から2012年まで続いた史上最高値を記録した円高トレンド
    欧州債務危機とアメリカの量的緩和が重なり主要通貨に対し全面円高トレンド
  • 年初からは9月頃までは日銀の金融緩和期待もあったが円高基調は変わらず
    9月頃から政権交代の空気が流れ一気に円安トレンドへ
  • 2012年の主要通貨の為替の最高値と最安値
    最高値 1ドル = 76.14円 最安値 1ドル = 86.58円
    最高値 1ユーロ = 95.99円 最安値 1ユーロ = 114.71円
    最高値 1ポンド = 117.55円 最安値 1ポンド = 139.52円

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